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谿声山色 28 「 大慈大悲 」




正法眼蔵 谿声山色  28

「 大慈大悲 」


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又むかしより、天帝 ten-tai きたりて
行者の志気を試験し
あるひは魔波旬 maha-zyun きたりて
行者の修道をさまたぐることあり

 ( 今も昔も
 ( 静かに坐しても
 ( 帝釈天のような
 ( 守護神がやって来て
 ( 修行者の志気を試したり
 ( 或いは魔が来て坐を乱したりします




これみな名利 myo-ri の志気
はなれざるとき、この事ありき
大慈大悲のふかく広度衆生の
願の老大なるには
これらの障礙 syo-ge あらざるなり

 ( これらは皆
 ( 坐は、「 私 」 と 「 こころ 」 を分け
 (  「 こころ 」 を 寂滅するためにする
 ( と言う目的が定まらない時起きます
 ( 何故、そうするのでしょう
 ( この 「 こころ 」 とは
 ( それ独自の生を営み
 ( 良いものも悪いものも
 ( その欲望の鬼となって
 ( もう自ら終わる事が出来ず
 ( 無限を旅する哀れなものだからです
 ( 普通、死は恐怖ですが
 ( それらには「 死ねない 」 ことが恐怖なのです
 ( これを哀れに思い
 ( 一見冷徹な引導を渡す
 (  「 こころ 」 に対しそうする事が慈悲である
 ( そう定まれば、諸々の 「 こころ 」 は
 ( やっとのこと、その坐の中で
 ( 寂滅を迎えられるのです





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プロフィール

佐々木正巳

Author:佐々木正巳
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「国際交流のための坐禅会」

(ご希望に合わせ随時開催・参加費無料)

2006 東京国立博物館(上野) にて開催
2006~2015 仙台国際センターにて毎月開催
2022 ~  仙台 国見にて随時開催



かつて馬祖 baso の会 e に参じてとふ
「 如何是仏 nyoga-zebutu 」と
馬祖いはく
「 即心是仏 sokusin-zebutu 」と
法常このことばをききて
言下大悟 gonka-taigo す




法常禅師 Ho-zyo zenzi が
馬祖 baso 禅師の坐禅道場で
静かにお坐りになられてる
傍目にそのお姿は、静止してて
水面静まりけり、死人のように見えます
その死んだ水面に、天地が語りかけます
陽光星辰は一瞬も滞らず、その歌を奏でます

法常禅師はある時
馬祖禅師にご質問なされた
「 仏とは、どのようなものですか 」

馬祖禅師が答えます
「 坐禅においては、心が仏となります 」






宮城県仙台市青葉区国見5-6-18
( 5-6-18 kunimi Aobaku Senndai )


仙台にお越しの折は
気軽にお寄り下さいませ

ご連絡先はコチラでした!
090-7325-5711



師 沼田 勇 先生 



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文章を通しての師

Rudolf Steiner 先生
Kōdō Sawaki
沢木 興道 老師 ( 曹洞宗 )










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