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記事一覧

行 持  下  「 使用せず 」

正法眼蔵 行 持  下 「 使用せず 」今生、つひに如来の真訣をきかず如来の正法をみず如来の面授にてらされず如来の仏心を使用せず諸仏の家風をきかざるかなしむべき一生ならん隋 唐 宋の諸代かくのごときのたぐひおほし ( 今生この身で ( 如来の秘訣を聞けず ( 如来の正法を見れず ( 如来の面授に照らされず ( 如来の仏心を使用できない ( 諸仏の家風を聞けない ( 悲しいことです ( 六世紀から十世紀 ...

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行 持  下  「 業 力 」

正法眼蔵 行 持  下 「 業 力 」また真丹国にも祖師西来よりのち経論に倚解 i-ge して正法をとぶらはざる僧侶おほしこれ経論を披閲すといへども経論の旨趣にくらしこの黒業は今日の業力のみにあらず宿生の悪業力なり ( 達磨大師が中国へ ( 面壁坐禅を伝えられました ( その後も経論をたよりとし ( 面壁坐禅に近づかない ( 僧侶が多くおられた ( 経論を見てるのですが ( その本意に近づけないのです ( ...

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お疲れ様です!9月28日 月曜日如何お過ごしでしょうか?久しぶりの青空でした夜明け前には南正面オリオン座も上がりけり子供の頃オリオン座をとても身近に感じてました今週も、ご健康であられますよう陰ながらお祈り致しておりますッ!!....

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行 持  下  「 自称せん 」

正法眼蔵 行 持  下 「 自称せん 」西天にいたりて正師をみたるといふたれかその人いまだきこえざるなりもし正師にあはばいくそばくの名称をも自称せんなきによりて自称いまだあらず ( インドに行って ( 師に会ったという人を ( 聞いたことがありません ( 師に会っていたなら ( その名を自ら言うことでしょう ( 会ってないから述べないのです ( 道元禅師は ( お堅いイメージですが ( この一節からは...

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行 持  下  「 道念なきによりて 」

正法眼蔵 行 持  下 「 道念なきによりて 」仏法をもとむる名称ありといへども仏法をもとむる道念なきによりて西天にしても正師にあはずいたづらに論師経師にのみあへり ( 仏法を求めるという ( 強い意志はあるのですが ( 道心が整っておらず ( インドへおもむいても ( 師に出会う事が出来ません ( いたずらに論書や経典を ( 述べる師に会うのみですそのゆゑは正師は西天にも現在せれども正法をもとむる正...

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行 持 下  「 東 漸 」

正法眼蔵 行 持  下 「 東 漸 」西天の東来する宗旨を学せずば仏法の東漸 to-zen をあきらめざるによりていたづらに西天に迷路するなり ( 達磨大師が ( 中国へ来られました ( 大河が大海に注ぐように ( 仏法が東方へ伝わりました ( 仏法をなすとは、威儀を正し ( 聖十字の坐禅の中に ( 身を処す事に他ならないのですが ( その意味が理解出来ず ( 仏法を求めてインドへ ( 向かう人がおられるので...

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お疲れ様です!9月23日 水曜日如何お過ごしでしょうか?お彼岸を過ぎ秋色は少しずつ深まりにけり今週もご健康であられますよう心よりお祈りいたしております!....

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行 持 下  「 逃逝 」

正法眼蔵 行 持  下 「 逃逝 」行 持 下  25 )歩歩に謗法の邪路におもむく歩歩に親父の家郷を逃逝 to-sei すなんだち西天にいたりてなんの所得かある、ただ山水に辛苦するのみなり ( 行けば行くほど ( 仏法をないがしろにする事になります ( 行けば行くほど ( 家郷から遠ざかって行きます ( インドに行き、得る所があるかです ( ただ旅の辛苦が ( あるだけではないでしょうか ( 達磨大師の面壁坐...

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行 持 下  「 れいへい 」

正法眼蔵 行 持  下 「 れいへい 」梁の普通よりのちなほ西天にゆくものありそれなにのためぞ至愚のはなはだしきなり悪業のひくによりて他国にれいへいするなり ( 梁の普通年間 ( [ 梁の武帝の時代 520-527 ] ( 達磨大師が面壁坐禅を ( 中国に伝えた後も ( インドへ学びに行く者がありました ( 何のために行くのでしょうか ( とても愚かなことです ( 過去の悪業により ( 面壁坐禅を理解出来ず ( ...

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行 持 「 正種なき 」

正法眼蔵 行 持  下 「 正種なき 」宿殖般若の正種なきやからは祖道の遠孫とならずいたづらに名相の邪路にれいへいするもの、あはれむべし ( 過去世に ( 智慧の種を ( 植えていなかったかも ( それゆえ ( 達磨大師の法孫とならず ( いたずらに教理を検索し ( 迷路に幽閉されてしまった ( 致し方ないと言えます ( 過去世に ( 下準備してないから ( 現世でこうなっちゃった ( でもこの方程式...

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行 持  「 経師論師 」

正法眼蔵 行 持 下 「 経師論師 」しかあるに祖師の遠孫と称するともがらも楚国の至愚にゑふて玉石いまだわきまへず経師論師も斉肩すべきとおもへり少聞薄解によりてしかあるなり ( 私は達磨大師の法孫です ( そう名乗る者たちがいますが ( 楚国の愚かな人が ( 玉に似た石を大切にし ( 玉と石の違いを ( 知らなかったように ( 経典や論書を講じる師が ( 達磨大師と肩を ( 並べられると思っています...

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行 持  「 曇花一現 」

正法眼蔵 行 持  下 「 曇花一現 」曇花 (donge) の一現はやすかるべし年月をまちて算数 (san-zyu) しつべし初祖の西来はふたたびあるべからざるなり ( 優曇華の花は ( 三千年に一度咲きます ( 月日を待ちさえすれば ( この花を見ることが出来ます ( しかし、達磨大師が ( インドから来られて ( 厳粛壮麗を内に宿す ( 坐禅の行を伝えられた事は ( もう、二度とありえません ( 達磨大師が伝えられ...

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行 持 「 嫡嫡面授 」

正法眼蔵 行 持  下 「 嫡嫡面授 」真丹国にはいまだ初祖西来よりさきに嫡嫡単伝の仏子をみず嫡嫡面授の祖面を面授せず見仏いまだしかりきのちにも、初祖の遠孫のほかさらに西来せざるなり ( 達磨大師が中国に赴くまで ( 釈尊から続く坐禅の行を ( 伝える仏弟子はいませんでした ( それからも、達磨大師の縁者の他には ( これを伝えるものは、おられませんでした ( 「 嫡 Tyaku 」 世継ぎ・後継ぎの意味です...

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行 持  「 附 法 」

正法眼蔵 行 持  下 「 附 法 」初祖は釈尊第二十八世の附法なり道にありてよりこのかたいよいよおもしかくのごとくなる大聖至尊なほ師勅によりて身命をおしまざるは伝法のためなり、求生のためなり ( 達磨大師は ( 釈尊から二十八代目にあたり ( 仏道にとって重要な人となりました ( このような聖人が ( 師の命に従い中国へ渡ったのは ( 法を伝え、人々を救うためでした ( コンパスで円を描きます ( ...

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お疲れ様です!9月14日 月曜日如何お過ごしでしょうか?すっかり涼しくなりました暑さも、懐かしきけりです今週もご健勝であられますよう心よりお祈りいたしますッ!....

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行 持 「 貴賤を知る 」

正法眼蔵 行 持  下 「 貴賤を知る 」諸侯と帝者とその儀ことなるべしその礼も軽重あれどもわきまへしらず ( 諸侯に対する礼法と ( 王に対する礼法では ( その礼法が異なります ( 礼法にも軽重があります ( この事は知られていません自己の貴賤をしらざれば自己を保任せず自己を保任せざれば自己の貴賤もともあきらむべきなり ( 己の貴賤を知れば ( 己を保つことが出来ます ( 己を保つことが出来なけれ...

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行 持  「 うやまふ儀 」

正法眼蔵  行 持  下 「 うやまふ儀 」しかあるに、初祖は南天竺国、香至王の第三皇子なりすでに天竺国の帝胤 tei-in なり、皇子なり ( 初祖 達磨大師は ( 南インド国 香至王の第三皇子 ( インド国王の子孫であり、皇子でした高貴のうやまふべき東地辺国にはかしづきたてまつるべき儀もいまだしらざるなり香なし、花なし坐褥 za-niku おろそかなり殿台つたなし ( 高貴な人を迎える礼法は ( 東地の辺国には伝わ...

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行 持  「 貴なるべし 」

正法眼蔵 行 持  下 「 貴なるべし 」たとひ卑賤なりといふとも為道為法のところにをしまずすつることあらば上天よりも貴なるべし輪王よりも貴なるべしおほよそ、天神地祇 tensin-tigi 三界衆生よりも貴なるべし ( 卑賤の身であっても ( 静かに身を正し ( 身中に、垂直に交差する ( 三本の座標軸を読み ( 中心の静謐へ向けて歌うなら ( その時その人は ( 天上人より貴く、転輪王よりも貴く ( 天上の神...

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行 持  「 をしむべからず 」

正法眼蔵 行 持  下 「 をしむべからず 」をしむでのちになにもののためにかすてんとするおもくかしこからんなほ法のためにをしむべからずいはんや卑賤の身命をや ( 身命を惜しんでも ( それからが問題です ( 身命を惜しんで ( どうしようと言うのでしょうか ( 賢い人なら静謐坐禅の中へ ( 身命を捧げるのがいいのです ( 卑賤の身なら尚更です ( 子供の頃 ( 歌うことが苦手でも ( 音楽の時間みん...

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行 持  「 地水風火空 」

正法眼蔵 行 持  下 「 地水風火空 」かくのごときの辺地かくのごときの卑賤の身命をもちながらあくまで如来の正法をきかんみちにいかでかこの卑賤の身命ををしむこころあらん ( 辺地にあるこの日本で ( 卑賤の身でありながら ( 静謐坐禅に巡り合えた ( この身を惜しむなんて ( ありえません ( 身命をおしまず ( 悲壮な感じがします ( もう一つのイメージは ( ぐーたらしてない ( 打ち込むものが...

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行 持  「 家 門 」

正法眼蔵 行 持  下 「 家 門 」かくのごとくなる家門にむまれて国王のおもき職、なほさづくる人なしかろき官位なほをしむにごれるときなほしかありすめらんときは見聞もまれならん ( 滝を落ち下る流水 ( ひるむ事なく速度を上げて行きます ( 「 仕える 」 とはそう言うものです ( そういった手本を ( 見る機会がなければ ( どうして国の重職に就くことが ( 出来るでしょう ( 軽い官位でさえ難しいと言...

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お疲れ様です!9月7日 月曜日如何お過ごしでしょうか?お空は宝石のよう深み青色ましてますアッチィチィですが今週もご健勝であられますよう心よりお祈り致しておりますッ!....

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行 持   「 事君事親 」

正法眼蔵 行 持  下 「 事君事親 」いまだかくのごとくの聖君の化にあはざる百姓のともがらはいかなるを事君とならひいかなるを事親とならふとしらざれば、君子としてもあはれむべきものなり親族としてもあはれむべきなり ( 天があり、地があります ( その間で人は、何が出来るのか ( そのリアルお手本を ( 漢の高祖や魏の太祖は ( 身をもって示されました ( その本人に出会えなかった人は ( 君に仕えると...

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行 持  「 三 才 」

正法眼蔵 行 持  下 「 三 才 」漢高祖および魏太祖これら天象の偈をあきらめ地形の言をつたえし帝者なりかくのごときの経典あきらむるときいささか三才あきらめきたるなり ( 漢の高祖や魏の太祖は ( 天が説く偈を ( 聞くことが出来ました ( 地の説く言葉を ( 伝えることが出来ました ( 天地の言葉を聞く事が出来れば ( いささかでも ( 天・人・地 [ 三才 ] の関係を ( 明らかに出来ます ( 天は...

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行 持  「 慈 愛 」

正法眼蔵 行 持  下 「 慈 愛 」かくのごとくして嵩山に経行するに犬あり、堯 gyo をほゆあはれんべし、至愚なり ( このようにして ( 達磨大師は嵩山にて ( 静謐なる行持を続けられました ( しかし盗人の犬が ( 天子の堯を吠えたように ( 達磨大師を ( 誹謗する人もいたのです ( 哀れむべき愚かな人ですたれのこころあらんかこの慈恩をかろくせんたれのこころあらんかこの恩を報ぜざらん ( 心ある人...

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行 持  「 習禅の篇 」

正法眼蔵 行 持  下 「 習禅の篇 」一巻の経書を将来せざれども正法伝来の正主なりしかあるを、史者あきらめず習禅の篇につらぬるは至愚なり、かなしむべし ( 達磨大師は ( 一巻の経典も携帯せずに ( インドから中国へ来られました ( しかし達磨大師は ( 正法をお伝えになられました ( 歴史家は ( その核心を理解出来ず ( 達磨大師をして ( 禅定を習錬する者と見た事は ( 愚かであり悲しむべきこ...

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行 持  「 面壁燕坐 」

正法眼蔵 行 持  下 「 面壁燕坐 」達磨をして方言に通ぜざらしめば則ち何ぞ是の時に於いて能くしかあらしめんや ( 帝又問う ( 「 如何 ika ならんか是れ (   聖諦第一義諦 syo-tai-dai-itizi-tai 」 ( 師曰く ( 「 廓然無聖 kakunen-musyo 」 ( このような的確な ( 受け答えが出来たのは ( 達磨大師はインドの方ですが ( 中国語に通じておられましたしかあればすなはち梁より魏へゆくことあきらけ...

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行 持 「 不識 hu-siki 」

正法眼蔵 行 持  下 「 不識 hu-siki 」進んで曰く、「 朕に対する者は誰そ 」又曰く、「 不識 hu-siki 」 ( さらに武帝は問います ( 凡と聖を峻別しないなら ( あなたは一体 ( どのような方なのですか? ( 師が答えられます ( 識りません ( 「 朕 ware に対する者は誰 ta そ 」 ( これは達磨大師に対して ( [ 指差し ] してる感じでしょうか ( 上のものが下を見ている ( そう見る事も出来ま...

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プロフィール

佐々木正巳

Author:佐々木正巳
「 国見坐禅会 」

(ご希望に合わせ随時開催・参加費無料)


宮城県仙台市青葉区国見5-6-18
( 5-6-18 kunimi Aobaku Senndai )

090-7325-5711 佐々木正巳 まで










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