梅子熟也
- 2023/03/17
- 11:49
正法眼蔵 行持 （ ９５ ）
師いはく
「 我祗管 gasikan 即心是仏 」
この道をもちて馬祖に挙似 kozi す
馬祖いはく
「 梅子熟也 」
お品書きの名称が、どう変わろうが
法常禅師は、「 私はただ 即心是仏 」
では、こうだったらどうでしょう
お品書きの名称が、非心非仏にかわりました
法常禅師は、「 はいそうですか、では私はただ非心非仏 」
法常禅師にとってお品書きの名称はどうでもよかった
ライスカレーでもカレーライスでも、中身は変わらない
頭の上の小さな鉄塔を置いて
ぼやっとしないよう神妙さを保つ
それを続けてゆくと、世界はどう見えてくるのか
まるで十字架を飲み込んだように
鳩尾(みぞおち）は、かがまず伸びます
うつむく事はありません
そこから見た世界は、言葉の先へ突入している
これを聞いた馬祖禅師は微笑まれた
「 梅の実が熟したか 」
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