動止 心常 tune に一なり
- 2021/11/30
- 05:04
正法眼蔵 出家功徳 ( 5 )

衲衣 no-e にして乞食 kotu-ziki を行ず
動止 心常 tune に一なり
自ら智慧の眼を以て
諸法の実 zitu なることを観知す
種々の法門の中に、皆以て等しく観入す
解慧 ge-e の心 寂然として
三界 san-gai に能く及ぶもの無し
是を以ての故に知りぬ
出家して戒を修し行道するを甚だ易しと為す
( 袈裟を掛け、町で食を乞う
( 日頃に心を整える
( 坐の十字架に身を掛ければ
( 外が明るく、内が暗いの生活から
( 外が暗く、内が明るいへ転換する
( すると逆に、外は己を語りだす
( 世界が己を開示する
( これは身を十字架にかければこそで
( ただ、心穏やかに待つしかない
( これは日常では実現しづらく
( 出家の時間の在り様が適している
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