谿声山色 38 「 業累 go-rui 」
- 2021/06/25
- 07:17
正法眼蔵 谿声山色 38
「 業累 go-rui 」

その大旨は
「 願 negawaku は
われたとひ過去の悪業
おほくかさなりて
障道 syo-do の因縁ありとも
仏道によりて得道せりし
諸仏諸祖、われをあはれみて
業累 go-rui を解脱せしめ
学道さはりなからしめ
その功徳法門、あまねく無尽法界に
充満弥綸 mi-rin せらん
あはれみをわれに分布すべし
仏祖の往昔 o-syaku は吾等 warera なり
吾等が当来 to-rai は仏祖ならん...................」
( 今生・前世・前々世
( その時々関わった出来事
( 表面上は消えたけど
( その喜怒哀楽の風は消えてない
( 今の私達の内面を揺さぶり続けてる
( そして、この業累 go-rui の風自体
( その風の中に閉じ込められてる
( 抜け出せず、苦しんでる
( 私達がもしそれを憐れむなら
( 仏道の力を借りて
( その自縛を解くことが出来るでしょう
( 魂を無衣にして
( 坐の十字架にかかげます
( 魂が焼き尽くされるようです
( 古仏方もそうでした
( でも古仏方は知っていました
( この火も業火も、同じ火だけど
( この火は仏界に由来し
( 業火を寂滅せしめる火だと
( そしてそれは
( 誰にでも出来うることだって
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