谿声山色 25 「 人天の供養をまちて 」
- 2021/06/05
- 13:16
正法眼蔵 谿声山色 25
「 人天の供養をまちて 」
しかあるを、おろかなる人は
たとひ道心ありといへども
はやく本志をわすれて
あやまりて人天の供養をまちて
仏法の功徳いたれりとよろこぶ
( 初めはシンプルに仏道を求めたのに
( どこでどうなったか
( 何か 「 いいこと 」 を期待しちゃい
( その 「 いいこと 」 の、あるないで
( 仏法の功徳をはかっちゃう
国王大臣の帰依 ki-e しきりなれば
わがみちの現成 gen-zyo とおもへり
これは学道の一魔なり
あはれむこころを
わするべからずといふとも
よろこぶことなかるべし
( 偉い人から帰依されると
( 仏道の結果がでたように思っちゃう
( これは仏道を学ぶ上で、一つの罠 wana です
( 人を憐れむ心は大事ですが
( 他人の評価で喜ぶようでは
( どうにもなりません

みずや、ほとけののたまはく
如来現在猶多怨嫉
( nyo-rai・gen-zai・yu-ta・on-situ )
の金言あることを
愚の賢をしらず
小畜の大聖 dai-syo をあたむこと、理かくのごとし
( 聞いた事があるはずです
( 「 如来が世にいても、如来に
......................怨みや妬みを抱く者がある 」
( 賢者のどこが賢なのか
( 全員が理解出来るとは限りません
( 理解出来ないの者には
( 釈尊ですら仇であったのです
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