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谿声山色 7 「 舌相も懈倦 ke-gen なし 」




正法眼蔵 谿声山色  7
「 舌相も懈倦 ke-gen なし 」



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なにとしてかさらに
山色を見、谿声をきく
一句なりとやせん、
半句なりとやせん、
八万四千偈なりとやせん

 ( では、山色を見、渓声を聞くとは
 ( どのような事でしょうか
 ( 一句として、半句として
 ( あるいは八万四千の偈として
 ( 受け止めるでしょうか

うらむべし
山水にかくれたる声色 syo-siki あること
又よろこぶべし
山水にあらはるる、時節因縁あること
舌相も懈倦 ke-gen なし
身色 sin-siki あに存没 zon-motu あらんや

 ( 残念なことに
 ( 谿声山色はその身を
 ( 隠しています
 ( 希望は、谿声山色が現れる
 ( 時節因縁があることです
 ( 谿声山色が怠ることはなく
 ( 生滅を知らず、変化を生きてます

しかあれども
あらはるるときをや
ちかしとならふ
かくれたるときをや
ちかしとならはん

 ( でも、谿声山色は
 ( 垣間見れたり、姿を消したり
 ( 近いのか遠いのか
 ( 私達は本当に繋がってるのでしょうか

一枚なりとやせん
半枚なりとやせん
従来の春秋は
山水を見聞 ken-mon せざりけり
夜来の時節は
山水を見聞することわづかなり

 ( 東坡居士は
 ( どうだろうか、こうだろうか
 ( これまで春秋は
 ( 己を明かしてくれませんでした
 ( その夜は特別でした
 ( わずかでしたが
 ( 谿声山色は己を語りだしたのです






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プロフィール

佐々木正巳

Author:佐々木正巳
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「国際交流のための坐禅会」

(ご希望に合わせ随時開催・参加費無料)

2006 東京国立博物館(上野) にて開催
2006~2015 仙台国際センターにて毎月開催
2022 ~  仙台 国見にて随時開催



かつて馬祖 baso の会 e に参じてとふ
「 如何是仏 nyoga-zebutu 」と
馬祖いはく
「 即心是仏 sokusin-zebutu 」と
法常このことばをききて
言下大悟 gonka-taigo す




法常禅師 Ho-zyo zenzi が
馬祖 baso 禅師の坐禅道場で
静かにお坐りになられてる
傍目にそのお姿は、静止してて
水面静まりけり、死人のように見えます
その死んだ水面に、天地が語りかけます
陽光星辰は一瞬も滞らず、その歌を奏でます

法常禅師はある時
馬祖禅師にご質問なされた
「 仏とは、どのようなものですか 」

馬祖禅師が答えます
「 坐禅においては、心が仏となります 」






宮城県仙台市青葉区国見5-6-18
( 5-6-18 kunimi Aobaku Senndai )


仙台にお越しの折は
気軽にお寄り下さいませ

ご連絡先はコチラでした!
090-7325-5711



師 沼田 勇 先生 



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文章を通しての師

Rudolf Steiner 先生
Kōdō Sawaki
沢木 興道 老師 ( 曹洞宗 )










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