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谿声山色  5 「 法衣を塔 ta して 」




正法眼蔵 谿声山色  5
「 法衣を塔 ta して 」


居士、あるとき
仏印 bu-tin 禅師 ( 了元ryo-gen和尚 ) と
相見 syo-ken するに
仏印 bu-tin さづくるに
法衣 ho-e 仏戒等をもてす
居士つねに
法衣を塔 ta して修道しき

 ( あるとき、仏印禅師は
 ( 東坡居士へ袈裟仏戒を授けます
 ( 東坡居士は、常にその袈裟を戒めとします
 ( 「 法衣を塔 ta する 」 とは、どんな意味でしょう
 ( 「 塔 」 は
 ( 梵語の「 卒塔婆 so-[to]-ba 」 の略です
 ( 卒塔婆は仏舎利 ( 釈尊の遺骨 ) を納めた建物のこです
 ( 「 法衣(袈裟)を塔 ta する 」 は
 ( 袈裟を身に掛ける、ではなく
 ( 「 身を袈裟に掛ける 」 となります


20210421SS00001.png




 ( ポールハンガーに
 ( コートを掛けるように
 ( この身を袈裟に掛ける
 ( これに何の意味があるでしょう
 ( 勘を働かせ、想像力を使えば
 ( 釈尊に直接面談したなら
 ( その圧倒的な沈静力がうつって
 ( こちらも強制沈静することは明らかです
 ( 悲劇に直面した方の涙に涙し
 ( 歓喜に踊る心に、知らず破顔す
 ( ごく普通の日常と言えます


 ( 袈裟に身をかけて坐す、威儀を正す
 ( 釈尊に2mの距離でお会いしたら
 ( 圧倒されてしまう、これは明らかです
 ( それが、さらに距離が縮まり
 ( その遺骨(袈裟) とは言え
 ( 釈尊が直接触れるわけです
 ( ポールハンガーに
 ( 掛けられたコートが黙するように
 ( この身心が沈静寂滅するは明らかです






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佐々木正巳

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