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谿声山色  4 「 谿水 kei-sui の夜流 ya-ryu する声 」




正法眼蔵 谿声山色  4
「 谿水 kei-sui の夜流 ya-ryu する声 」



あるとき、廬山 ro-zan にいたれりし
ちなみに、谿水 kei-sui の
夜流 ya-ryu する声をきくに悟道す
偈 ge をつくりて常総 zyo-so 禅師に呈するにいはく

 ( あるとき、蘇東坡
 ( [ 東坡居士 1037 - 1101 ] は
 ( 江西省廬山を旅します
 ( 夜半、一人坐してると
 ( 宿の外を流れる渓流の音が
 ( 耳へ入って来ました
 ( 東坡居士は、この時の様子を偈 ge にまとめ
 ( 師である常総禅師に呈上します


20210419SS00001.png




「 。。谿声 kei-sei 便 sunawa ち
。。。。是れ広長舌 ko-tyo-zetu
。。。。山色 san-siki 清浄身 syo-zyo-sin に非ざること無し
。。。。夜来 ya-rai 八万四千の偈
。。。。他日 tazitu 如何 ikan が人に挙似 ko-zi せん。。

 ( 一人静かに坐す時
 ( 心を外へ向けずとも
 ( 渓流の音が、私の耳へお訪れました
 ( 谿声山色は、谿声山色の方から
 ( 私の耳や目にやって来ました
 ( 「 如来 」 来る如し

 ( 聴力視力を耳に止める
 ( 目に、止めるからこそ
 ( 谿声山色は
 ( 夜来 ya-rai 八万四千偈として
 ( 向こうからやって来た
 ( 自然そのものが
 ( 清浄身 syo-zyo-sin として語りだした

 ( 聴力視力を
 ( 耳に止める、目に止める
 ( 聴力視力を身体の外へ出さない
 ( あれこれなリサーチを休む
 ( これは
 ( 傾聴発見をして世界を
 ( 構築してゆく事に馴れてしまったものには
 ( 説明しずらい心身のあり様です

この偈を総禅師に呈するに
総禅師 然之 nen-si す
総は照覚 syo-gaku 常総 zyo-so 禅師なり、
総は黄龍 o-ryu 慧南 enan 禅師の法嗣 ha-su なり
南は慈明 zi-myo 楚円 so-en 禅師の法嗣なり

 ( 蘇東坡
 ( [ 東坡居士 1037 - 1101 ] は
 ( この偈を総禅師に呈上します
 ( 総禅師は、頷かれました

 ( 総禅師は、照覚常総禅師のことで
 ( 黄龍慧南禅師の法を継いだ人です
 ( 慧南禅師は慈明楚円禅師の法を継いだ人です







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プロフィール

佐々木正巳

Author:佐々木正巳
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「国際交流のための坐禅会」

(ご希望に合わせ随時開催・参加費無料)

2006 東京国立博物館(上野) にて開催
2006~2015 仙台国際センターにて毎月開催
2022 ~  仙台 国見にて随時開催



かつて馬祖 baso の会 e に参じてとふ
「 如何是仏 nyoga-zebutu 」と
馬祖いはく
「 即心是仏 sokusin-zebutu 」と
法常このことばをききて
言下大悟 gonka-taigo す




法常禅師 Ho-zyo zenzi が
馬祖 baso 禅師の坐禅道場で
静かにお坐りになられてる
傍目にそのお姿は、静止してて
水面静まりけり、死人のように見えます
その死んだ水面に、天地が語りかけます
陽光星辰は一瞬も滞らず、その歌を奏でます

法常禅師はある時
馬祖禅師にご質問なされた
「 仏とは、どのようなものですか 」

馬祖禅師が答えます
「 坐禅においては、心が仏となります 」






宮城県仙台市青葉区国見5-6-18
( 5-6-18 kunimi Aobaku Senndai )


仙台にお越しの折は
気軽にお寄り下さいませ

ご連絡先はコチラでした!
090-7325-5711



師 沼田 勇 先生 



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文章を通しての師

Rudolf Steiner 先生
Kōdō Sawaki
沢木 興道 老師 ( 曹洞宗 )










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