正法眼蔵 谿声山色 2.
「 曠劫 ko-go 未明の事 」

各々の脱殻da-kaku をうるに
従来の知見解会 ge-e に
拘牽 ko-ken せられず
曠劫 ko-go 未明の事
たちまちに現前す
( 自分と重なり、これが「 私 」 だ
( としか思えない
( 思考・感情・意志、そしてこの五感
( これを「 人ごと 」 のように
( 七回忌を迎えた墓の中から
( そんな事もあったっけ? てくらい
( 距離をとって感じる事が出来たとします
( 見慣れた時間空間はその時
( どのように展開するでしょうか
( 何気ない自然万物は
( 「 私はこういうものです 」 って
( 自らを語りだすことでしょう
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