行 持 下 「 祇薗 gi-on の正儀なり 」
- 2021/01/31
- 08:45
正法眼蔵 行 持 下
「 祇薗 gi-on の正儀なり 」
諸仁者 syo-ninzya
還 kae って古人の偈 ge を見るや
「 山田脱粟 datu-zoku の飯
野菜淡黄の韲 sai
喫せば則 sunawa ち君が喫するに従 maka す
喫せざれば東西するに任 maka す
伏して惟 o-mon みれば
同道 do-do 、各自に努力せよ。珍重 tin-tyo 」
( 皆様はこの詩を御存じでしょう
( 「 山中の田で取れた玄米
( 素朴な野菜のあえもの
( これで十分足りるかどうか
( 本人次第です
( しみじみ考えれば
( めいめい自分で明らめるのです 」

これすなはち祖宗単伝の骨髄なり
高祖の行持おほしといへども
しばらくこの一枚を挙 ko するなり
( これが仏祖方が
( 後世へと伝えようとした根幹です
( 芙蓉道楷禅師 1042~1118 が
( 「 日食粥一杯 」 で
( 過不足なく過ごされたのは
( その一例です
いまわれらが晩学なる
芙蓉 fu-yo 高祖の芙蓉山に
修練せし行持、したひ参学すべし
それすなはち祇薗 gi-on の正儀なり
( 今、後進の私達は
( 芙蓉道楷禅師がなされた行持を
( 尊び学ぶべきです
( それは祇園精舎の在り様だからです
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