行 持 下 「 両頭撒開 sa-kai 」
- 2021/01/03
- 14:47
正法眼蔵 行 持 下
「 両頭撒開 sa-kai 」
直 ziki に須 subeka らく
両頭撒開 sa-kai し
中間放下して
声に遇い色に遇うも
石上に華 hana を栽 u-yu るが如く
利を見、名を見るも
眼中に屑 setu を著 tuku るに似たるべし
( ここからここまで
( 両端に囲まれてる
( その中にこもってる
( 私達はいつも身体にこもってます
( 「 stay body 」 してる

( ミケランジェロ 「1475-1564」 が
( 「 ピエタ 」 を創られた時
( ミケランジェロ は
( 何処におられたでしょうか
( 大理石の外に立ってた
( 大理石の外から一刀を振るってた
( 彫刻家は石の中におらず
( 造形の魂を
( 石の外から吹き込んでるように見えます
( 芙蓉道楷禅師 1042 ~ 1118
( は、どうでしょうか
( 造形中(坐禅中) 、石(body) の中に
( おられなかったのは明らかです
( では、石(body) から離脱してたか
( と言うと、
( 造形(坐禅) の精神を
( 石(body) へと送り続けなければ
( 造形(坐禅) は途切れます
( 芙蓉道楷禅師 は、どこにいるのでしょうか
( 物質界(石body)の中におらず
( 造形(坐禅) の精神を操ってるので
( 造形(坐禅) の精神の中にもおられません
( その時
( 芙蓉道楷禅師 の消息は
( 三界の感覚から消え去ります
( 造形(坐禅) をなしている時
( 三界を超え出ています
.