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行 持  下  「 神色儼然 」



正法眼蔵 行 持  下
 「 神色儼然 」

貞観 zyo-gan
癸卯 mizuno-to の歳
太宗 tai-so
師の道味 do-mi を嚮 to-to び
風彩 fu-sai を瞻 mi んと欲して
赴京 fu-kyo を詔 syo す

 ( 唐の貞観十七年 [643年]
 ( 時の太宗皇帝は
 ( 大医禅師の威風を聞き及び
 ( 実物に会ってみたい衝動にかられ
 ( 都へ来るよう招聘します



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師、上表遜謝 zyohyo-sonsya
すること前後三返なり
竟 tui に疾 situ を以て辞す

 ( 大医禅師は書をもって
 ( 三度お断りし最後は
 ( 病気を理由に断ります



20201122SS00004.png

第四度
使 tukai に命じて曰く
如 mo し果 hata して
赴か不んば、即ち首を取り来れ
使、山に至って旨 mune を諭す

 ( 太宗皇帝は
 ( 四度目には使者に命じます
 ( どうしても来ないなら
 ( その首を持って来るように
 ( 使者は禅師の山に至り
 ( その旨を伝えます



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師、乃 sunawa ち
頸 kubi を引いて刃に就く
神色儼然 sinsyoku-genzen たり

 ( これに対し大医禅師は
 ( その一刀を神妙に
 ( 受け入れようとします
 ( その姿は神の如くでした



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使、之 kore を異とし
廻 kae りて状を以て聞 mon す
帝、弥加 iyoiyo 歎慕 tan-bo す
珎繒 tin-so を就賜 syu-si して
以て其の志を遂 to ぐ

 ( 禅師が使用している自我は
 ( 普通の自我ではない
 ( 使者には、それが明らかです
 ( 切ることが出来ず、帰路に着きます
 ( 君命に反したので
 ( こんどは自分の首が飛びます
 ( 使者は登城せず
 ( 書状をもって状況を報告します
 ( 太宗皇帝はその行間から
 ( 大医禅師の威風を実感します
 ( またこの使者が
 ( 四度、大医禅師に会って
 ( 身命を超えた強さを得たことに驚きます
 ( 太宗皇帝は、それをよしとし
 ( 貴重な絹織物を贈り、返答とします






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