FC2ブログ

記事一覧

行 持  下  「 報謝すべし 」



正法眼蔵 行 持  下
 「 報謝すべし 」


今日われら正法を
見聞するたぐひとなれり
祖の恩かならず報謝すべし
その報謝は
余外の法はあたるべからず
身命も不足なるべし
国城もおもきにあらず

 ( 今日、私達は
 ( 正法見聞の一人となれました
 ( この祖師方の恩に
 ( 応えなければなりません
 ( その応えは
 ( 面壁坐禅に他なりません
 ( 身命で報いる事でもなく
 ( 国城を創ることでもありません



20201107SS00001.png
 ( 退路を断つ
 ( と言う言葉があります
 ( 二祖慧可大師の
 ( 「 慧可断臂 eka-danpi 」
 ( この強烈なイメージ
 ( それは、退路に止まらず
 ( 前路退路・右路左路・上路下路 
 ( 六路が断ち切られる感じです



20201107SS00002.png
 ( 達磨大師が
 ( 中国に赴いた
 ( そのわけの確認です
 ( 「 救迷情 」 がその主旨でした
 ( そして具体的方法として
 ( 「 面壁坐禅 」 を示されます
 ( そして、面壁坐禅が何ゆえ
 ( 救迷情となるかの手がかり
 ( それを二祖慧可大師が示されます
 ( 「 慧可断臂 eka-danpi 」
 ( と言う強烈なイメージです



20201107SS00003.png
 ( 「 慧可断臂 eka-danpi 」
 ( この強烈なイメージは
 ( 前路退路・右路左路・上路下路 
 ( 六路が断たれたよう
 ( 身体が奪われたよう作用します
 ( しかし、これをシミュレーションしても
 ( 実際どうでしょう?
 ( 別に何も変わりません 「 別に?」 です



20201107SS00004.png
 ( 日常日々の災難に
 ( パワフルな方の愚痴があります
 ( 巻き込まれてしまいます
 ( 怒り・恨み・つらみが伝播します
 ( ここで、シミュレーションです
 ( 前路退路・右路左路・上路下路 
 ( 六路を断って、そんなキャラで
 ( これを受けると、どうでしょうか
 ( 不思議です、巻き込まれません
 ( これは実験出来ます



20201107SS00005.png
 ( パワフルな方の愚痴を
 ( つばとぶ距離?で拝聴しても
 ( 影響を受けない、むしろその方が
 ( 述べてる間に冷静になられる
 ( このシステムチャートって
 ( どうなってるんでしょう



20201107SS00006.png
 ( 「 慧可断臂 eka-danpi 」
 ( この強烈なイメージで
 ( 六路を断っても自分自身は
 ( あまり変わった感じはしません
 ( 「 別に?」 です
 ( しかしこのイメージは強烈なので
 ( 侵入して来た
 ( 怒り・恨み・つらみも
 ( 六路を断たれ「 別に?」 となる



20201107SS00007.png
 ( 釈尊仏法の神髄
 ( それは面壁坐禅にあり
 ( まったく ??? です
 ( しかし、十字を切って坐し
 ( そしてその十字を断つと
 ( 侵入して来た怒り恨みつらみが
 ( こちらを巻き込むのではなく
 ( 逆に「 慧可断臂 eka-danpi 」に
 ( 巻き込まれて六路を断たれ
 ( 別に!と成仏し我に帰ります



20201107SS00008.png
 ( 「 祖の恩かならず報謝すべし 」
 ( 何故そんなお話しになるのか
 ( それは面壁坐禅
 ( 「 慧可断臂 eka-danpi 」の教訓が
 ( 修行者にとって意味があるのではなく
 ( [ 実際、だから?別に?です ]
 ( 意味をなすのは
 ( 触れ合うすべてに対してでしょうか



20201107SS00009.png
 ( 伝播し死すことのない
 ( 怒り恨みつらみ
 ( その裏返しな過度な欲望
 ( 人を救うと言うより
 ( 怒り恨みつらみ
 ( その裏返しな過度な欲望
 ( 「 そのもの 」 を救わねばならない
 ( 祖師方がまったく違う地平から
 ( 現実を見ておられた、そう察せられます




.

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

佐々木正巳

Author:佐々木正巳
-----------------------------------


「国際交流のための坐禅会」

(ご希望に合わせ随時開催・参加費無料)

2006 東京国立博物館(上野) にて開催
2006~2015 仙台国際センターにて毎月開催
2022 ~  仙台 国見にて随時開催



かつて馬祖 baso の会 e に参じてとふ
「 如何是仏 nyoga-zebutu 」と
馬祖いはく
「 即心是仏 sokusin-zebutu 」と
法常このことばをききて
言下大悟 gonka-taigo す




法常禅師 Ho-zyo zenzi が
馬祖 baso 禅師の坐禅道場で
静かにお坐りになられてる
傍目にそのお姿は、静止してて
水面静まりけり、死人のように見えます
その死んだ水面に、天地が語りかけます
陽光星辰は一瞬も滞らず、その歌を奏でます

法常禅師はある時
馬祖禅師にご質問なされた
「 仏とは、どのようなものですか 」

馬祖禅師が答えます
「 坐禅においては、心が仏となります 」






宮城県仙台市青葉区国見5-6-18
( 5-6-18 kunimi Aobaku Senndai )


仙台にお越しの折は
気軽にお寄り下さいませ

ご連絡先はコチラでした!
090-7325-5711



師 沼田 勇 先生 



----------------------------------

文章を通しての師

Rudolf Steiner 先生
Kōdō Sawaki
沢木 興道 老師 ( 曹洞宗 )










.

最新記事

カテゴリ