行 持 下 「 千万の西来ありとも 」
- 2020/11/06
- 07:50
正法眼蔵 行 持 下
「 千万の西来ありとも 」
破顔 ha-gan は 古 inisie をきく
得随 toku-zui は祖に学す
しづかに観想すらくは
初祖いく千万の西来 sei-rai ありとも
二祖もし行持せずば
今日の飽学措大 hogaku-sodai あるべからず
( 摩訶迦葉尊者がなされた
( 破顔微笑
( 二祖慧可大師がなされた
( 得随 toku-zui
( 考えてみます
( 達磨大師が幾千万回
( 中国へ赴いたとしても
( 二祖慧可大師が
( それを受け止め理解し
( それを行じてくれなかったら
( 我々は仏法の大海に
( ただ迷うしかなかったでしょう
( 具体的な
( 仏法行持の道筋は
( 二祖慧可大師によって
( 入念に準備されたのです

( 「 一点 」 を認識できる
( ??? まったくもって
( 浮世離れなお話しです
( おもしろいテーマだ
( すごいお話しですねッ !
( とは、いきません

( 二祖慧可大師は
( 自らの左臂を断った
( 「 慧可断臂 eka-danpi 」 の故事
( 心底このイメージに接近出来れば
( 1500年後の今日でも
( 私達に想定外の展望を与えてくれる
( そう予感されます

( 垂直交差の
( 三本の線からなる
( 座標系に身体を合わせる
( これもちょ浮世離れなお話しです
( そこからさらに浮世離れして
( 左右・前後・上下の
( 三線の明度を下げて行って
( 中心点の位置のみ記憶して
( みな消し去る

( 一見静かな
( 心中シミュレーションです
( 別に何の感動も起こりません
( ここに
( 二祖慧可大師は自ら左臂を断った
( この強烈なイメージを付加します

( 左右・前後・上下の
( 三線を消し去る、これが
( 「 三線を断念する 」 と言う
( アクティブなイメージに変化します

( 二祖慧可大師は
( 自ら左臂を断つ
( これはあまりにも強烈なイメージで
( 身中に作用すると左臂に止まらず
( 左右・前後・上下の六線も
( 断たれるよう感じます
( そんな強烈な作用が襲います

( この強烈な作用は
( 知識とか思想とか超えていて
( 日常でお金が力を持つように
( 実際、生きる力になります

( その力の予感実感
( そこから振り返ると
( 詭弁ではなく
( 何故そうなるか推定出来ます

( 左右・前後・上下
( 三本交差からなる座標系
( これって心情の動線だったんだ
( 好き嫌い、いいわるい、成功不成功
( 揺れ動く迷情、「 眩暈 memai 」
( それってこの六線が支えてたの

( 「 これより堂奥に入る
( 執侍八年、勤労千万 」
( これを現代に活かすなら
( いつでも何処でも
( 四六時中どこまでも、でしょうか

( 「 慧可断臂 eka-danpi 」 の故事
( 心底にこのイメージを
( いやもっと正確を期すなら
( 腰腹中心付近に
( このイメージを保持するなら
( 普段にはありえない
( 身体の中心が予感されます

( でもそれって
( 座標系がないので
( 目には見えないし特定できない
( だけど、確信出来る
( これは極めて浮世離れです

( 特定できないけど
( 確信出来る身体の中心
( そこに心情を定めれば
( 揺れ動く迷情
( 眩暈 memai は、効力を失います

( お薬で心病を癒す
( とんでもないスピードで
( 近代医学は進展しましたが
( 二祖慧可大師の
( 「 慧可断臂 eka-danpi 」
( このお薬は、それより合理的で
( 冷徹なくらい事実認識に基づてます

( 1500年後、今の製薬は
( 昔の迷信になっても
( 二祖慧可大師の妙薬は
( どっこい創業三千年で
( 暖簾をかけてらっしゃるかも、です
( 何故って?
( それは1500年後も
( 感情心情の上り下がりは
( 前後・左右・上下の
( 座標系に沿って動いてるはず
( そう推測されるから
.