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行 持  下  「 滴滴こほる 」




正法眼蔵 行 持  下
 「 滴滴こほる 」

ややつもりて腰をうづむあひだ
おつるなみだ滴滴こほる
なみだをみるになみだをかさぬ
身をかへりみて身をかへりみる
自惟 ji-yui すらく

 ( 雪が積もって腰を埋めます
 ( 落ちる涙が凍ります
 ( その涙を見てまた涙します
 ( 我が身を省みて思います

昔の人、道を求むるに
骨をうちて髄を取り
血を刺してうえたるをすくう
髪を布きて泥をおおひ
崖 kisi に投げて虎に飼ふ
古 inisie 尚 かくの若し
我又、何人ぞ

 ( 昔の人は、道を求め
 ( 骨をたたき髄を取り
 ( 飢えた者へその血を与えたり
 ( 仏の為、髪を切り泥上に敷いたり
 ( その身を投げて虎に与えたり
 ( 昔の人は、そのようになされた
 ( 自分は、どうだろうか



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 ( 六世紀に生きた
 ( 二祖慧可大師にとって
 ( 古 inisie 人とは、その一千年前
 ( 釈尊以前の求道者の方でしょうか



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 ( 身体の中にいる時と
 ( 身体に宿らず世界にいる時と
 ( 100年と1000年の合計
 ( それを繰り返し生きてる
 ( そう、予感出来るのに
 ( とてもそうは、感じられない
 ( 求道する 古 inisie 人は、そう感じておられた



20201028SS00003.png
 ( 身体の中にいる生は
 ( それ以前の生、「 不生 」 の生と
 ( それ以後の生、「 不死 」 の生
 ( その継続の中にある
 ( そう予感出来るのに
 ( この身体に対する感覚は
 ( 重くなってしまった
 ( でも、そう思えるって
 ( 今ほど身体に
 ( 埋没してなかった、とも言えます



20201028SS00004.png
 ( 自分の身体に
 ( あまり埋没なされて、おられない
 ( これが、古 inisie 人が
 ( 飢えた虎に身を捧げられた
 ( その背景のよう思われます




20201028SS00005.png
 ( 身中に3 D座標系
 ( 聖十字をイメージします
 ( 単なる思考ですが
 ( 身体の筋肉骨格全体を動員します
 ( 聖十字をイメージから意志へ
 ( そして生きてるような心魂へと
 ( 育成してゆけます



20201028SS00006.png
 ( 3 D座標系? 聖十字のイメージ?
 ( これを実体化するため
 ( 坐禅という身体の形式も動員します
 ( 何故でしょうか
 ( 「 一点を定める 」 ためと思われます



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 ( 古 inisie 人から続く
 ( 求道者の系譜、そこに共通する
 (  「 一点を定める 」 と言う行持
 ( これが謎なのは
 ( それが身体への埋没から脱する
 ( そのための道だから



20201028SS00008.png
 ( スケジュールや目標
 ( それがはっきりしますと
 ( 私達は気が楽になって邁進出来ます
 ( 何食べに行こうか?
 ( どうしようか? むにゃむにゃです
 ( よし、あそこの味噌ラーメン食べに行こう
 ( そうしよう! 俄然気が楽になって
 ( 車を走らせます !!
 ( 的を射てから、矢を放つです



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 ( 身中に3 D座標系な
 ( 聖十字をイメージして中心を定めます
 ( よし! そこへ向かおう! です
 ( 気は晴れて、迷いなく進もう !
 ( しかしこの歩みは
 ( 空間的にも時間的にも
 ( 外を向いていません
 ( その一点は、身中にあります



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 ( 聖十字の中心点
 ( その一点に集結するものって
 ( 何でしょうか
 ( 身体の移動ではありません
 ( そう、己の心魂に他なりません
 ( 身体に深く埋没してる、その心魂です



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 ( 己の心魂が
 ( 身体に深く埋没してない
 ( これと
 ( 他者に関心が持てる
 ( 世界に関心が持てる
 ( 深く同情できる、それがリンクします
 ( 釈尊の慈悲と
 ( 面壁坐禅の聖一点がリンクします





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佐々木正巳

Author:佐々木正巳
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( 5-6-18 kunimi Aobaku Senndai )

090-7325-5711 佐々木正巳 まで










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