行 持 下 「 五峰秀出 」
- 2020/10/26
- 08:08
正法眼蔵 行 持 下
「 五峰秀出 」
祖、遂に見神の事を
以て師にもうす
師、其の頂骨を視るに
即ち五峰の秀出せるが如し
乃ち曰く
汝が相、吉祥なり
当に所証有るべし
神の汝 南へゆけといふは
それ則ち少林寺の達磨大士
必ず汝が師なり
( 師の香山宝静禅師が
( 二祖慧可大師の頭痛を治そうとします
( その時、空中から声がします
( 「 これは普通の痛みではありません
( これは骨を換えているのです 」
( そこで二祖慧可大師は
( 昨日、天神から 「 南へ行くべし 」
( そう聴いたと話します
( 宝静禅師が頭頂を見ると
( 五つの美しい峰が見えました
( 師は述べます、これは吉祥の証です
( 「 南へ行くべし 」 とは
( 少林寺の達磨大師のことです
この教えをききて
祖すなはち少室峰に参ず
神はみづからの久遠修道の守道神なり
( この助言を聞き
( 慧可大師は少林寺に
( 達磨大師を訪ねられたのです
( 慧可大師に 「 南へ行くべし 」
( そう語りかけたのは
( 他ならぬ慧可大師ご自身の
( 永遠修道の、その守道神だったのです

( 「 聖胎長養 」
( 辞書を引かず
( 文字通りに読むと
( 聖なるものを胎 tai し、長く養う

( ご自身の守道神
( 道を守る神とは
( どのような存在、真逆を見てみると

( 地獄道を守る、地獄守護神
( 何気に嘘をつき
( 相手が怒ったり悲しんだりする
( それを見て大いに喜ぶ
( そのような生活を長期間
( 日夜地道に励む

( 何か知らないけど
( 邪悪なオーラができて
( たまに我に帰ってもそれを曇らせ
( 地獄に戻そうとする
( 地獄道をいつも守護する
( そんな地獄守護神が育つはず

( 「 聖胎長養 」
( 聖なるものを胎 tai し、長く養う
( 聖なるものとは具体的に
( 何を指してるの

( 祖師方の聖なるもは
( 正法眼蔵面壁坐禅
( その身中に宿す聖十字
( どうして、そうなっちゃったんだろう
( 経緯は思い出せません
( しかし何の因果か
( 怒りや憎しみに囚われ
( 知らずのうちに育成してしまった
( いつのまにかそれは自立した
( 自分より偉くなっちゃった

( 何千年も生きてれば
( 許せない怒りや憎しみ
( 彷彿したその誕生の瞬間
( それは致し方なかった
( でも、それを育てそれが自立し
( 制御不能ですべてを破壊しだして
( いや、元と言えば己の心です
( そのあわれな心を解放してあげないと

( 正法眼蔵面壁坐禅
( その正3D座標系なる聖十字
( なぜそう身中に描くかは
( それら囚われた心、記憶表象を
( 聖十字の中心へ招くため
( 前後の時間系から
( 左右の空間系から
( 記憶表象をその中心へ招き入れる

( 面壁坐禅なる聖十字
( その本意は
( 頭頂より振り落とす
( 正法眼蔵なる一刀
( 判断を下す、英断を下す
( 普通の日本語の中にも
( このニュアンスが感じられます

( 仏法・仏道なる言葉、いまいち?です
( 一方、「 成仏した 」 と言う日本語
( なくなった、鎮まった、ピリオドが打たれた
( イメージが定着した
( 貴重な言葉のよう感じられます

( 今日もどこかで
( 地域紛争が起きてて
( 引き金を引く時
( ミサイルのスイッチを押す時
( 成仏なされよ! と言うでしょうか
( 成仏なされよ! は
( 目には見えないけどある
( そんな心霊?的なものに関連してる

( 面壁坐禅なる聖十字
( 頭頂より一刀を振ります
( 成仏なされよ!
( 誰に対してでしょうか
( それは自分自身の呪縛された
( 意識に上る、そして意識に上らない
( 生きてる記憶表象

( 生きてる記憶表象に
( 東西南北十方から
( 過去未来永劫から
( 聖十字の中心へお集まり頂く
( その一点に向け
( 成仏なされよ!の一刀を下す
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