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行 持  下  「 神物倏見 」




正法眼蔵 行 持  下
 「 神物倏見 」

真丹 sin-tan 第二祖
太祖正宗普覚大師は
神鬼ともに嚮慕 kyō-bo す
道俗おなじく尊重せし高徳の祖なり
曠達 ko-tatu の士なり
伊洛 iraku に久居して群書を博覧す
くにのまれなりとするところ
人のあひがたきなり

 ( 中国の第二祖
 ( 太祖正宗普覚大師
 ( [ 二祖慧可大師 487-593 ] は
 ( 神にも鬼にも慕われていました
 ( 出家者からも在家者からも尊重される
 ( 高徳の方で、とても心の広い方でした
 ( 伊洛に久しく住んでおられ
 ( さまざまな書物を学んでおられた
 ( 中国でも群をぬいた人物で
 ( このような方を、会い難き人といいます

法高徳重のゆえに
神物倏見 syuku-ken して
祖にかたりていふ
「 まさに受果をおもはば 
   何ぞここに滞るや
     大道遠きにあらず
        汝其れ南へゆくべし」

 ( そのような徳の優れた方に
 ( ある日 天神の声が聞こえます
 ( 仏法の真価を求めるなら
 ( どうして、そこに居るのですか?
 ( 大道は遠方にはありません
 ( あなたは、南へ行きなさい



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 ( 二祖慧可大師 487-593 は
 ( 神かも鬼からも、慕われてた
 ( これって、どう言う事でしょうか
 ( 慧可大師は、曠達 ko-tatu の士
 ( 心の広い方だったと記されています

   ※ 六世紀、日本は古墳時代



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 ( 慧可大師は
 ( 神にも鬼にも心を開いて
 ( 温かい眼差しを向けられた
 ( それに応えて、神々や鬼方も
 ( 慧可大師に対しては
 ( 嚮慕 kyō-bo の表情を示された

 ※ 「 嚮 」 kyō  向く・響く・もてなす



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 ( 達磨大師にお会いする前
 ( 慧可大師は既に
 ( そのような広い心を形成されてた
 ( 慧可大師が
 ( 正法眼蔵なる面壁坐禅の法を
 ( 達磨大師から授かる以前の事です



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 ( 温かく美しく内十字な
 ( 集約力をもった「 聖十字 」 を描く
 ( その六本の座標線の内
 ( 背後からの線は、時間でした
 ( 前へ流れる記憶表象

 ( 前方から問いかけて来るのは
 ( 時間記憶の鏡像としての
 ( 好き嫌いや志向でした
 ( 前後の二線は 「 時間 」 に
 ( 関係しています



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 ( 下から私達に
 ( 問いかけてくるのは
 ( 「 今この身体の中にある 」 と言う
 ( 身体を得るとは得難き事だ
 ( という戒めでしょうか
 ( 前後の時間系から見ても
 ( それはある意味一瞬ですから
 ( 身体の中にいれるのは



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 ( では、左右の二本は 
 ( 何を表してるのでしょう
 ( 面壁坐禅の身構えでは
 ( 左右の腕と手でつくる
 ( 法界定印の左右です
 ( これは 「 空間 」 を表してる
 ( そう、仮定してみます



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 ( 面壁坐禅を構成する
 ( 3 D 座標系六本の線
 ( 左右から流れ込むものは
 ( 広大な空間で両極に対峙するもの
 
 ( 東の極に神が、西の極には鬼が
 ( それらを慧可大師は、あっさり受容します
 ( 慧可大師は
 ( 達磨大師にお会いする前すでに
 ( 面壁坐禅を構成する 3 D 座標系
 ( その六本の線のうちの左右二本
 ( すなわちとても広い空間に
 ( 親しんでおられた



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 ( そのような慧可大師に
 ( ある日、天神の声が届きます
 ( ??? です
 ( これって比喩でしょうか
 ( おとぎ話しの語りでしょうか
 ( でもこれって、2020年の現実にあっても
 ( 深刻な現実のよう思われます
 ( ある日、〇〇の声が聞こえた ・・・



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 ( どんなお話しだったっけ?
 ( 深刻な事も
 ( 5年後に振り返ってみたら
 ( その経緯すら思い出せません
 ( なのに年間幾人の方が
 ( 自らの命を放棄するのでしょう
 ( 結局和平交渉して終えるしかないのに
 ( 世界中で、戦闘開始の指示がなされます
 ( それって
 ( ある日、〇〇の声が聞こえた ・・・ から



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 ( 15世紀くらいから始まる
 ( 近代科学なアプローチは
 ( 目に見え、計量可能な物質
 ( それに対しては有用と言えます
 ( 霊的?精神的?物質化してないもの
 ( 美しいィ!と言う感動や
 ( 悲しい、切ない、身がずたずたになりそう
 ( そんな、存在が
 ( 絶対否定出来ないにも関わらず
 ( それらに対しては
 ( 科学的アプローチはノーコメントです
 ( でもそれって
 ( アプローチ 「 出来ない 」 のではなく
 ( 実は最初から守備範囲にしてないから



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 ( 科学的アプローチって
 ( 存在のある一面、物質化してるもの
 ( それにアプローチする有用な手段で
 ( でも存在って、物質化するだけじゃなく
 ( その他の形式でも
 ( どんとこいィ!って存在しうる
 ( それって私達の日常を観察しても
 ( すぐ分かっちゃう事実です
 ( 水が飲めなくて困った
 ( お腹が空いて死にそうだった
 ( 凍えて死にそう ・・ないとは言えませんが
 ( 日々の困りごとは
 ( あるけど、見えないものです



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 ( ある日、慧可大師に
 ( 天神の声が届きます、何故でしょうか
 ( 約1200年のスパンで
 ( その内の50年70年間、この地上で
 ( この身体で生活することになっちゃった
 ( この輪廻転生が現実とします
 ( 慧可大師に限らず私達も
 ( 約1000年物質化しない在りようで
 ( 暮らしてた、また暮らす、とします



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 ( そこでは私達は物質化してません
 ( それと同じように
 ( その環境も物質化してない?

 ( 約1000年間の非物質的環境って
 ( どう構成されてるんだろう
 ( 古人のレポートは、東西共通してて
 ( 欲界・霊界・神界
 ( そう構成されてるらしい
 ( その名称は様々ですが





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 ( 時系列では
 ( 欲界→霊界→神界 と進み
 ( 神界→霊界→欲界 と下り
 ( そしてまた地上の身体に受肉する
 ( 私達が非物質的在りようになると
 ( そう、身体から離れると
 ( まず直面する環境が欲界と呼ばれてる



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 ( 地上では何考えても自由ですので
 ( あのYaro- って敵意をもったとします
 ( それが欲界では
 ( 逆向きになって自分へ向かってきます
 ( 身体はないので傷つきませんが
 ( 心魂は、ずたずたにされちゃう
 ( そんな欲界を経験し
 ( 反省を携えて、霊界→神界へと
 ( 環境が変わってく
 ( 神界では愛と崇高に満ちた世界
 ( それを経験する事に ・・
 ( でも、ここで疑問が生じます



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 ( 慧可大師に限らず
 ( 世界中の人がそんな世界
 ( 経験して来たのになぜ
 ( 神界→霊界→欲界 と下って
 ( また地上生を始めると
 ( なんだかNa~っ?って、進化してないのか



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 ( お話し転じて
 ( その欲界→霊界→神界って
 ( 神界→霊界→欲界って
 ( どこにあるんですか?と言う問いです
 ( 先人方のレポートは
 ( ほぼ同じで、 「今ここにある 」



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 ( そのレポートが
 ( その通りとします
 ( 「今ここにある 」 どの「 界 」 の音を聞くかは
 ( 私達の自由に委ねられてる
 ( てなっちゃいます
 ( 絶対に許さない!と言う
 ( 地獄の怨念を聞くのか
 ( どこまでも温かい愛が広がってる
 ( そのような神界の音を聞くのか



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 ( ある日、慧可大師は
 ( 天神の声を聴くこととなる
 ( これって、童話の比喩じゃなく
 ( 私達の内面も同じように
 ( 目に見えないものの声を聴いてる
 ( 毎日、それに揺り動かされてる
 ( そんな当たり前の事をレポートしてる
 ( そんな一節なのかも知れません






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佐々木正巳

Author:佐々木正巳
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( 5-6-18 kunimi Aobaku Senndai )

090-7325-5711 佐々木正巳 まで










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