行 持 下 「 麦をうけ蕨をとる 」
- 2020/10/23
- 11:56
正法眼蔵 行 持 下
「 麦をうけ蕨をとる 」
麦をうけ蕨 warabi をとるは
道俗の勝躅 sho-tyoku なり
血をもとめ乳をもとめて
鬼畜にならはざるべし
ただまさに行持なる一日は
諸仏の行履なり
( 釈尊と弟子方は、コーサラ国の西
( ベーランジャーに赴かれた時
( 食するものがなく、馬師が供養された
( 馬に与える麦を食されました
( 中国は殷代、孤竹国に
( 伯夷 hakui と叔斉 syuku-sei と言う
( 国の王子の兄弟がおられた
( ある経緯から、義を重んじて世間を離れ
( 深山に居し山菜を食べて暮らしました
( これらの故事は、出家俗人を問わず
( 私達が見習うべきお手本です
( 食によって
( 鬼にくみする事は愚かな事なのです
( 食より大事なもの
( 正法眼蔵の面壁坐禅を標準として
( 一日を組み立てて行く
( これを第一義とするのです

( 粗食や一日一食
( これが案外健全な身体をつくってく
( 近年の免疫学の発展から
( 食の問題は、精神論から
( 事実認識の問題になってます

( 健康体においても一日に
( 数千から数万のガン細胞が生まれてる
( そう言われています
( それは生体にとって異物なので
( 血液中の白血球、その中の
( マクロファージ等の免疫系
( それをちゃっかり食べちゃいます

( 免疫系が食する異物は
( ガン細胞の他、
( 細菌、ウイルス、死んだ細胞とか
( ここで問題は、「食べもの」 です
( 豆大福は、毒ではないけど
( 身体にとっては異物です !
( ??? なお話しです

( 例えば木造住宅
( 木材でつくられます
( では山に自生する樹木が
( 即、木材かと言うと
( 伐採、裁断、乾燥、運搬加工って
( 多くの手間が投入されてます
( 分業なので直接見えないけど
( 多くの仕事が投入されてるはずです

( マクロファージ等の免疫系は
( ガン細胞や、細菌・ウイルスとか
( 身体に都合の悪いもの食してくれますが
( 免疫系が弱くなれば
( それらを排除出来ません
( 一日一食と一日三食
( どちらが免疫系が強いでしょうか

( 単純に考えても、豆大福が
( 身体の血となり肉となるには
( 膨大な手間が投入されてるはずです
( 豆大福を食べた翌朝
( 身体が豆大福になってた!
( そうならずに済むのは、消化器系のお陰です

( 消化器系のお仕事が多いと
( これは食べる量が多いか
( 食事と食事の間隔が短いかで
( お仕事の納期がキュートになって
( 消化器系では追っつかず
( 免疫系がフォローに入ります

( 会社の業務運営が多忙過ぎて
( 営業がフォローに入ったとします
( どうにか、うまく回ったとします
( でも、外が手薄になっちゃう

( 免疫系が
( 本来の仕事を離れ
( 消化器系の助っ人へ行っちゃう
( 常時すべきな、ガン細胞や
( ウイルスの除去が手薄になっちゃう
( 粗食と飽食
( 一日一食と一日三食
( どちらが強い体質か? でしょうか
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