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行 持  下  「 寒苦いまだ人をやぶらず 」




正法眼蔵 行 持  下
 「 寒苦いまだ人をやぶらず 」


催さるるところは
見む人の涙の如くなるべし
いたづらに塵土に化して
人にいとはれん髑髏をもて
よくさいはひに仏正法を行持すべし

 ( 私達と旅を共にする
 ( 呪われし諸業
 ( これに手を差し伸べなかったら
 ( そこで催される風景って
 ( どんな風景でしょうか
 ( 涙の絵の具で描いたみたい
 ( そんな絵になっちゃいます
 ( 見るもせつない髑髏とするか
 ( せっかく出会った仏正法
 ( 面壁坐禅の法で
 ( 冷たい牢獄から出してあげるか
 ( 思案のしどころなのです


このゆゑに
寒苦をおづることなかれ
寒苦いまだ人をやぶらず
寒苦いまだ道をやぶらず
ただ不修をおづべし
不修それ人をやぶり、道をやぶる
暑熱をづることなかれ
暑熱いまだ人をやぶらず
暑熱いまだ道をやぶらず
不修よく人をやぶり、道をやぶる

 ( 寒苦は、たしかに切ないです
 ( しかし意識無意識忘れ去られ
 ( その場所に留まり続けるしかない
 ( 目には見えない己の過去心は
 ( もっと切なく、そこで凍えているかも知れません
 ( これを放置するって、恐ろしいことです

 ( 夏の暑さも困ったものです
 ( しかし忘れ去られ
 ( 己の怒りで己を焼くしかない
 ( 過去の業火は
 ( その火を自ら消す事能わず
 ( 心底で焼かれ今も苦しんでるのです
 ( その火を消して上げないって
 ( とても、恐ろしいことなのです




1.png

 ( お客様あまり来てなさそう
 ( そんな民宿に泊まったら
 ( お布団が湿ってて、カビくさかった
 ( このお部屋って
 ( オーナーから見捨てられちゃった?
 ( いや、色々忙しくて
 ( そこまで手が回らないんですね



2.png
 ( 身中に
 ( 3 D 座標系を描きます
 ( その中で、頭頂・眉間・人中って
 ( 真上からの垂線一矢を
 ( イメージしたとします
 ( 心静かに、こんな事するって
 ( 日常ではないので
 ( 修行と言えば修行でしょうか



3.png
 ( 普通に暮らしてても
 ( 生活やお仕事で、Nn!って
 ( 頭に血が上っちゃう事、多々あります
 ( これがやっかいで、そく下げられません
 ( 頭頂・眉間・人中って
 ( 垂線が、下に放たれます
 ( この線は実際どこを通るのでしょう



4.png
 ( 上からの垂線は
 ( 顎の角度で微妙に変化します
 ( この線が身体の背面を通る
 ( そうも出来ますし
 ( 身体の前面を通す事も出来ます



5.png
 ( 面壁坐禅の法
 ( これが何故、壁の前に坐るのか
 ( 対面で坐ってもよいのでは
 ( これは人に対さない坐り方
 ( かも知れません
 ( 顎の角度を色々変えてみます
 ( 前面でもなく、背面でもない
 ( 身体の中心を通そうとすると
 ( 顎は微妙に前に出る感じがします



6.png
 ( 顎が少し前に出る感じ
 ( とても微妙な調整ですが
 ( 自分で感じても
 ( ちょっと偉そうな感じがします
 ( 前に人がいないので出来ますが
 ( あっ、カウンターとか
 ( 隣りに座ってお話しすれば
 ( 問題ないかも知れませんが



7.png
 ( 身中に3 D 座標系を描く
 ( そう言っても実際は
 ( 微妙な調整でその体感は
 ( ぜんぜん異なる事が分かります
 ( 元々偉そうな方は
 ( 微妙に顎を引いた方が
 ( 良いかも知れませんし
 ( 上からの垂線が
 ( 前後の直線と調和して交わるか
 ( そして交わって
 ( 下から上への垂線とも出会えるか



8.png
 ( 身中に3 D 座標系を描く
 ( なかなかやっかいです
 ( 何故でしょうか
 ( 一つの推測はこうです
 ( この身体の癖って
 ( 意識無意識の己の諸業
 ( それが関わってるから ・・
  


9.png
 ( 温かく美しい聖十字を
 ( 身体で描こう!
 ( そんな事して、なんの意味が?
 ( 確かにそうで
 ( そんな事しても、さほど変わりません



10.png
 ( 以前読んだ本の中に
 ( それだけ修行して
 ( その程度なら [ 例えば私? ]
 ( やる価値ないですね
 ( って
 ( その本のおちはこうです
 ( これだけしたので
 ( これで済んでるんです
 ( もし、してなかったら
 ( 今の何倍もひどい事になってた事でしょう



11.png
 ( 温かく美しい聖十字を
 ( 身体で描こう!
 ( なのにぜんぜん似て非なるもの
 ( て言うか、ぜんぜん似てない
 ( でも
 ( 温かく美しい聖十字を
 ( 身体で描こう! って
 ( 身体と姿勢と会話してる時
 ( 私達は無意識の中で
 ( その姿勢の癖、支えてる
 ( 生きてる魂の諸業に
 ( 接近しているのかも




12.png
 ( 行き過ぎな欲望や
 ( 怨念のような激情
 ( 直近の前世六世、8000年の人生に限っても
 ( 私達はどれだけのもの
 ( 引きずってるか分かりません
 ( それは魂の中で意識に
 ( 上らないかも知れません
 ( しかし、好き嫌いや体質
 ( 身体の姿に関与してるんだろう
 ( それはありえます


13.png
 ( 長い年月の中で
 ( 私達は自分の姿を
 ( その魂から形成して来た
 ( 正法眼蔵の面壁坐禅では
 ( その道を逆に辿ります
 ( 温かく美しい聖十字を
 ( 身体で描こう! って
 ( 己の姿と対話します



14.png
 ( 温かく美しい聖十字を
 ( 身体で描こう! 
 ( この入り口から
 ( 接近不可能な魂の諸業へ
 ( 温かい風を送ろう!です
 ( 癒し鎮めピリオドを打ち
 ( その束縛から解放してあげよう
 ( って






15.png
 ( 無意識の底に息づく
 ( 魂の諸業、これが温められ
 ( その束縛から幾年幾百年
 ( 幾千年を経て、やっと解放された
 ( 元の元火に帰ることが出来る
 ( その時には、身体の癖も消え
 ( 温かく美しい聖十字を
 ( ほんとうに身体で現わす事が
 ( 出来るかも知れません




16.png
 ( 「 面壁坐禅の姿
 (  釈尊、成道の姿なり 」
 ( この言葉が、その消息
 ( 伝えてるように思われます




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Author:佐々木正巳
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090-7325-5711 佐々木正巳 まで










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