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行 持  下  「 暗頭の雲霧なり 」



正法眼蔵 行 持  下
 「 暗頭の雲霧なり 」

義によりては身命をかろくす
殉死の礼わすれざるがごとし
恩につかはるる前途
ただ暗頭の雲霧なり
小臣につかはれ
民間に身命をすつるもの
むかしよりおほし

 ( 義によって
 ( 殉死の礼を遂げるように
 ( 恩義に導かれる人の前途には
 ( 暗い雲霧が広がっています
 ( 業の営みの中に
 ( 身命をすつるものが多いのです



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 ( 小説や時代劇で
 ( 幾万の軍が対峙し、雌雄を決します
 ( 新しい王国が生まれたり
 ( 新しい幕府が開かれたりします
 ( でも、その実際は
 ( どのようなものでしょうか



20201007SS00002.png
 ( 輪廻転生があるとします
 ( 平安時代は
 ( 平将門の乱の頃に
 ( 前回の人生を歩んでたとします
 ( そこで何を行ったか
 ( 思い出すこと能わずです



20201007SS00003.png
 ( 誰かをあやめてた、とします
 ( その相手も同じく
 ( 輪廻転生してゆく、とします
 ( ふたりのその後の関係って
 ( どうなるのでしょうか
 ( 「 前途、ただ暗頭の雲霧なり 」



20201007SS00004.png
 ( 一度生まれた怨念は
 ( その人と輪廻転生を共にして
 ( 意識下の 「 もやもや 」 として
 ( どこまでもその人を苦しめるのでしょうか



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 ( これは現代の常識では
 ( すべて仮定のお話しにすぎません
 ( 家庭でも会社でも
 ( 国会でも国連総会でも
 ( この視点からどうすべきかを
 ( お話し合いすることはありません



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 ( 現代の常識だけじゃなく
 ( 鎌倉時代の道元禅師の時代でも
 ( 達磨大師の面壁坐禅では
 ( 何がなされているのか? は
 ( 不明だったと推測されます



20201007SS00007.png
 ( 暗頭雲霧にうごめく
 ( 怨念や激情のような欲望
 ( これを救済解放しなければならない
 ( 達磨大師は
 ( このお仕事をなされてた
 ( こう、簡単にまとめる事は出来ますが
 ( 実際に人生を
 ( この一事に費やした達磨大師には
 ( これが空想のものでなく
 ( 実際に生きた実体として
 ( 知覚なされてた ? のでしょうか






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佐々木正巳

Author:佐々木正巳
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