行 持 下 「 百計千方 」
- 2020/10/06
- 08:15
正法眼蔵 行 持 下
「 百計千方 」
しかあればすなはち
をしむにたとひ
百計千方をもてすといふとも
つゐにはこれ
塚中一堆の塵と化するものなり
( 惜しいと言って
( あれこれ百計をつくしても
( この身が土であることに
( かわりはありません
いはんやいたづらに
小国の王民につかはれて
東西に馳走するあひだ
千辛万苦いくばくの身心をかくるしむる
( ましていたずらに
( 日々の奔流に追われ
( 駆け回るような日々は
( 身心をどれだけ
( 苦しめることでしょうか

( 火・風・水・土
( これらは状態を示しています
( 土は固形、水は液体、風は気体
( そして火が問題になります
( 15世紀以降この視点は消えましたが
( 実は近代自然科学以上に
( 日常に応用出来うるものです

( かたまっちゃった !
( 日常の風景をこのレベルで
( 観察してゆく事が出来ます
( 千辛万苦の程度を
( 火・風・水・土 から [ 見える化 ] 出来ます

( そして火( 熱 ) が問題になります
( 四大すべて外に感じられますが
( 火は内面にも感じられます
( 親切にしてもらうと温かく感じ
( 無礼に扱われますと冷たくなります
( 火( 熱 ) が一番身近です

( 達磨大師の面壁坐禅
( 何をなさってらっしゃるのでしょう
( 四大を身の十字中心へ誘います
( 四大も私達と同じように
( 温かな火を好みます
( 四大を十字中心へと誘って
( 十方凝縮のマジックで火に化します

( 火が凝縮して気体が出来
( 気体が凝縮して液体が出来
( 液体が凝縮して固体が出来ちゃった
( これは千辛万苦の程度でもあります
( この苦を火に戻そう、火にお帰り頂く
( 何をなさってらっしゃるんですか?
( そんな面壁坐禅の中で
( それがなされています

( なんだかなぁ ( 気体 ) が
( リアルな不愉快 ( 液体 ) になり
( 敵対心が ( 固体 ) 化しちゃう
( 悪いのは相手かも知れません
( しかし問題は自分の中で推移します
( 何とかしなきゃ!でしょうか

( 芸術家の作品が
( 作者の手元を離れると
( 作品自体は
( 独自の存在として歩みだします
( 不愉快や敵対心も
( 一度生まれると本人を離れ
( 独自の存在として歩みだします
( ゆえに本人でも消す事能わずでしょうか

( 身近な人が明るくて温かいか
( 不平不満で冷たい事しか言わないか
( これって、本人の問題に止まらず
( まわりの人にとっても大事になります
( 温かい言葉が自然にでるには
( 温かい心情をキープしなきゃ でしょうか
( 温かい心情を育てるには
( 心身の中心に暖炉を置こう!です
( まきはコンビニでも売ってますが
( 心中には持ち込めません、ゆえに
( 心中の気体液体固体
( すなわち苦を暖炉にくべて
( 火を起こそう!でしょうか
( その暖炉の仕様が面壁坐禅であると
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