行 持 下 「 道念なきによりて 」
- 2020/09/27
- 17:29
正法眼蔵 行 持 下
「 道念なきによりて 」
仏法をもとむる
名称ありといへども
仏法をもとむる道念なきによりて
西天にしても正師にあはず
いたづらに論師経師にのみあへり
( 仏法を求めるという
( 強い意志はあるのですが
( 道心が整っておらず
( インドへおもむいても
( 師に出会う事が出来ません
( いたずらに論書や経典を
( 述べる師に会うのみです

そのゆゑは
正師は西天にも
現在せれども
正法をもとむる正心なきによりて
正法なんだちが手にいたらざるなり
( 正法の師はインドにも
( おられるのですが
( 正心が整っていないので
( 正法にあってもそれを
( 受け入れられないのです

( 何かいい事、ないかなぁ ・ ・ ・
( 何を寝ぼけてらっしゃる
( 受け入れる器を整えてないから
( 入ってこないだけなのです
( 道元禅師の指摘はシンプルです
( ビールにジョッキ、日本酒に盃
( 天の温かき光を受領するには
( 受け止める器を整えなきゃ
( 坐禅十字がその器であり
( 受領の時、人は十字にかけられる
( 道元禅師の指摘はシンプルです

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