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行 持  「 経師論師 」



正法眼蔵 行 持 下
 「 経師論師 」


しかあるに
祖師の遠孫と
称するともがらも
楚国の至愚にゑふて
玉石いまだわきまへず
経師論師も斉肩すべきとおもへり
少聞薄解によりてしかあるなり


 ( 私は達磨大師の法孫です
 ( そう名乗る者たちがいますが
 ( 楚国の愚かな人が
 ( 玉に似た石を大切にし
 ( 玉と石の違いを
 ( 知らなかったように
 ( 経典や論書を講じる師が
 ( 達磨大師と肩を
 ( 並べられると思っています
 ( これは仏法を聞くことが少なく
 ( 理解が浅いゆえなのです



20200918SS00001.png


 ( 経典や論書に依らず
 ( 十字神妙を
 ( シミュレーションすることが出来ます
 ( 幾何学的厳粛さがイメージ出来ます



20200918SS00002.png

 ( コンパスで円を描いたり
 ( 定規をあてて、鉛筆で直線を引く
 ( これは 「 行 」 働いてる感じです

 ( → 腹 + 腰 ←
 ( この逆向きの二力線
 ( 一直線上に並ぶよう、こころを澄ます
 ( これも思いや信仰と言うより
 ( 「 行 」 働いてる感じです



20200918SS00003.png

 ( 一直線上に並ぶよう
 ( こころを澄ます、働くわけですが
 ( → 腹 + 腰 ←
 ( 二つの力線が一直線上に並ぶ
 ( その実際は 「生行」 じゃなく
 (  「死行」 な感じがします



20200918SS00004.png

 ( 一直線上、これを身体で成すと
 ( 幾何学的厳粛さを感じます
 ( 「死行」 と言う言葉もへんですが
 ( 一直線上、頭では単純な事ですが
 ( 一直線を身体でなぞると
 ( 迷妄が死すように感じられます



20200918SS00005.png

 ( 屈強な迷妄に抱き着いて
 ( 有無も言わさず無理心中する
 ( 辞書をひいても
 ( この言葉 ( 無理心中 ) は
 ( ぞっとする言葉です



20200918SS00006.png

 ( 一人無理心中
 ( 達磨大師の面壁坐禅は
 ( 豊潤壮麗がゆえに
 ( 九年の月日が過ぎにけり
 ( なのですが、一面では
 ( 一人無理心中とも言うべき
 ( ぞっとするような峻厳さを保持
 ( なされておられた



20200918SS00007.png


 ( 一人無理心中
 ( 聞いただけでぞっとします
 ( しかし、この死は壮麗です
 ( 十字の中心、静謐の中へ
 ( 寂滅して行きます
 ( 恐ろしき死体を残しません



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佐々木正巳

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