行 持 「 曇花一現 」
- 2020/09/16
- 16:28
正法眼蔵 行 持 下
「 曇花一現 」
曇花 (donge) の一現は
やすかるべし
年月をまちて算数 (san-zyu) しつべし
初祖の西来は
ふたたびあるべからざるなり
( 優曇華の花は
( 三千年に一度咲きます
( 月日を待ちさえすれば
( この花を見ることが出来ます
( しかし、達磨大師が
( インドから来られて
( 厳粛壮麗を内に宿す
( 坐禅の行を伝えられた事は
( もう、二度とありえません

( 達磨大師が伝えられた
( 面壁坐禅はどこが稀有なんでしょう
( 達磨大師の行法は
( 動脈に働きかけず
( それは静脈に働きかけます

( 動脈に働きかける ?
( それは、血気盛んになる
( 信念であれ信仰であれ
( 力強く前へ進める感じ
( 静脈に働きかける ?
( それは、怖い時に血が引くように
( まさに内向きの神妙な感じです

( 座標系、その六本の矢
( それらがすべて中心へ向いてる
( 内十字をなしてる
( これが達磨大師の面壁九年
( その坐禅の稀有なところです

( 目の前に壁がある
( よいしょと超えて行くか
( がつんと壊そうかです
( 達磨大師の面壁坐禅は
( そんな非常識なセッティングです
( 目をつぶれば問題ないですが
( それでは睡眠の時間だし
( 普通に目を開いてたら
( 気が変になりそうです

( 小さな身体の中で
( 六本の矢がすべて
( 中心へ向いてる
( 内十字をイメージ出来れば
( 目前にある壁は気にならない
( これが内十字の不思議です

( 六本の矢がすべて
( 中心へ向いてる内十字
( これをイメージ出来れば
( その集約力は小さな身体を超え
( 例えば
( 土星の距離が半径な
( そんな巨大な球体も
( 六本の矢で、把捉 (grab) 出来そう

( 魔をイメージして
( 拘束されて苦しいか
( 土星の外の天空
( それがイメージ出来て
( 清々しい気持ちでいられるか
( この 「 なんとなく問題 」 って
( ぜんぜん何となくなくて
( 深刻な問題のよう思われます

( 座標系、六本の矢
( すべてが中心を向いてる
( 肥田春充先生の 「 腰腹同量 」
( これは貴重な指針です
( お世話になった沼田勇先生が
( 肥田先生と懇意になされてた
( そのご縁で
( 肥田先生の 「 腰腹同量 」 は
( 長年のテーマです

( → 腹 + 腰 ←
( 前後から中心へ →← 押す
( これは座標系で
( 1 直線上にあり 2 向きが逆で 3 力は同量です
( この三点トレーニングは
( 坐禅と関係なく
( どなたがなされても
( 健全な心身を構築してくれる
( そのように思われます

( → 腹 + 腰 ←
( この逆向きの力線が
( 「 直線上に位置する 」
( これだけでも目が覚めます

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