行 持 「 難 辨 」
- 2020/08/25
- 07:27
正法眼蔵 行 持
「 難 辨 」
いま有道の宗匠の会をのぞむに
真実請参せんとするとき
そのたよりもとも難辨なり
ただ二十三十箇の皮袋にあらず
百千人の面々なり
おのおの実帰をもとむ
( 仏道の指導者を求め
( そこに参じたいと願う時
( 簡単にはいかない、という現実があります
( そう願うものは
( 二十人三十人ばかりではなく
( 百人千人もおられるからです
( そしてみな 「 実帰 」 を求めています

( 心象の営み、周りの出来事
( これらは予測不能に表れ
( 私達の心魂を捕えます
( 障りなく流れてる、となりません
( 私達は拘束される、とも言えますが
( 万象の側からすると
( 私達から拘束を受ける、とも言えます

( 万象は生まれ、そして
( 身十字の中心へ消えゆく
( 万象こそが
( そのような帰路を求めてる

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