行 持 「 明 窓 」
- 2020/08/17
- 14:25
行 持 100 )
このゆゑにしりぬ、古来の仏祖
いたづらに一日の功夫を
つひやさざる儀、よのつねに観想すべし
( この一身は
( 二度と帰らぬ大事な今です
( さらに、
( 森羅万象と言う名の古鏡
( 天球の内面が
( すべてを反射しここへ光を集めます
( 一身は、この集光から形成されます
( 悠久の時をものともせず
( なした事なされた事は
( 返照 karuma として戻って来て
( 「 これが君なのだ 」 と告げます

遅遅たる華日も
明窓に坐しておもふべし
蕭蕭たる雨夜も
白屋に坐して
わするることなかれ
( 日が長くなる春の一日
( 明窓の前に坐し
( 「 これが君なのだ 」 に親しみます
( 静かな雨の夜、草庵に坐し
( 「 これが君なのだ 」 に親しみます

( 身で内十字を切ります
( この体感を助けに
( すべては自分の腰腹中心
( そこへ集まって来るとイメージします
( すべては静寂から沸き起こり
( 腰腹中心の静謐の中へと消え去ります
( 「 これが君なのだ 」 と
( 世界は雄弁に語ります

.