行 持 「 蹉 Sa (通り過ぎる) 」
- 2020/08/16
- 09:02
行 持 99 )
そのいたづらに
蹉過するといふは
名利の浮世に濁乱しゆくなり
いたづらに蹉過せずといふは
道にありながら、道のためにするなり
( この今、この今の身体を
( いたずらに通りすごしてしまう
( 何故そうなっちゃうの、です
( 浮遊する言葉
( 浮遊する良しあしの幻影
( それに「 重く翻弄されてしまう 」
( 思考概念言葉は
( 現実を整理するため
( その道具だったはず
( 気付けば、道具が世界を既定していて
( その呪縛を解くことが出来ず
( この今、この今の身体
( 現実は置き去りにされてる
( いたずらに今をあやまらず
( これはどう言うことでしょうか
( 「 道にありながら、道のためにするなり 」

( 一滴の水滴は
( 次の事を知りません
( 自分は森羅万象を映している
( 己の身体に森羅万象が下ってる
( 己の身体とは森羅万象に他ならない
( 一滴の水滴はそれを知りませんが
( その身を森羅万象を生きています
( 一滴の水滴の生は
( 森羅万象の生に同参してます
( この私達の心身も
( 森羅万象の生の反映に他ならない
( でも、そのようには思えません
( 一滴の水滴が労せずなしえる事を
( 私達は、「 道 」 として
( 再確認しなければなりません

( 猛将が一国を建国せんとする
( その勢い、粘り強さ、熟考熟考
( そのエネルギーを
( ポッケに入れ忘れたお財布
( その確認に勇猛投入なされる
( 祖師方の仏道は楽しき哉です

すでに決了することをえたらん
又一日をいたづらにせざるべし
ひとへに道のために行取し
道のために説取すべし
( 既に「 決了 」 している
( 決了してるからこの閉じた
( 閉じて円周をなす
( 「 個 」 なる身体が現じてる
( この身が現じてるって
( 森羅万象が、現じてる事に同じです
( 身で内十字を切り
( 十方から森羅万象が
( この身に下るをなぞり
( それを理解し尊び、生きることが大事です
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