行 持 「 樹下林間 」
- 2020/08/05
- 09:35
行 持 81 )
俗なほ草屋に居す
出家人いかでか
高堂大観を所に擬せん
懺愧 zanki すべきなり
古人の樹下に居し林間にすむ
在家、出家ともに愛する所住なり

( 仏弟子でない皇帝方も
( 草葺きの家に住まわれました
( 仏弟子が、どういう訳で
( 大きく立派な建物を
( 志向することが出来るでしょう
( 恥ずべきことと思うことです
( 古人が樹下に坐し林間に住んだのは
( 仏弟子かどうかに関わらず
( 皆その風通しの良さを愛したからです
( 釈尊やキリスト・イエスは
( まるで難民路上生活者のようです
( その系流の人が立派な建物に
( 入られる事はとても不思議です
( ねたみ嫌悪することも出来すが
( 実際は、もっと込み入ってます
( 道元禅師は立派な建築を
( 否定してるのではなくて
( 仏弟子の特権はそこではないでしょうと
( 人が建てた家に入るのではなく
( 今生この身をもって
( 仏殿を建立しここに安らぐ
( 仏弟子が立派な建物を求めるは
( 屈強優雅な仏殿の上に
( 更に屋根をしき覆いをかけるようだと
( モグラさんじゃないんだから
( でしょうか
.