行 持 「 越ゆることなし 」
- 2020/07/31
- 11:13
行 持 76 )
演和尚
あるときしめしていはく
行は思を越ゆることなく
思は行を越ゆることなし
この語おもくすべし
日夜に之を思い朝夕に之を行ふべし
いたづらに東西南北の風に
ふかるるがごとくなるべからず
( ある時、法演和尚は述べられました
( 日常生活や仕事と
( 威儀坐禅は、何が違うのでしょう
( 日常生活や仕事では
( 目的をはたす事が第一義と言えます
( 目的優先ですから
( 身形 ( 行 ) や 心 ( 思 ) が
( 前後左右に揺さぶられる事は
( 日常茶飯事です
( 威儀坐禅の時はどうでしょうか
( 威儀坐禅は
( する事自体が目的ですので
( 日常に普通にある
( 外的目的はどこにもありません
( 「 行は思を越ゆることなく
( 思は行を越ゆることなし 」
( 思( 心 )は身体のラインを
( 内十字に形成してます
( 身形は思( 心 )に沿って
( 内十字に形成されます
( 共にそれを超えることはありません
( 思と行(身形) は
( 東西南北内一画に収まっています

( 東西南北の風に
( いたずらされる事はありません
.