行 持 「 一虎一象 」
- 2020/07/26
- 13:55
行 持 69 )
生前には、一虎一象
よのつねに給侍す、あひあらそはず
師の円寂ののち、虎象いしをはこび
泥をはこびて師の塔をつくる
その塔、いま護聖寺に現存せり

( 生前、法常禅師のもとには
( 一頭の虎と一頭の象が仕えていました
( 互いに争うことはありませんでした
( この 「 一虎一象 」 は
( 「 付かず 」 と 「 離れず 」 を表しています
( 身体の中に埋没しない
( と言う身体からの離脱と
( この身で神仏の社 yasiro を建ててこそ
( と言う今生身体への敬いです
( 我祗管即心是仏
( この言葉に法常禅師の
( 「 一虎一象 」 が現わされています
( 祗管 sikan これは
( 祗を只に置き換えて
( 「 ただひたすら 」 と言われています
( しかし 「 祗 」 の本来の意味は
( 「 つつしむ・うやまう 」 です
( そして祗管の管は
( 「 中が空洞になってる 」 を表します
( 身体をわたくしせず、坐禅に供する
( 私は身体から出ているので身体は管となります
( 我祗管即心是仏
( 私は身を坐禅に供し 「 管 」
( その傍らでつつしみうやまいます 「 祗 」
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