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行 持  「 一虎一象 」



行 持   69 )

生前には、一虎一象
よのつねに給侍す、あひあらそはず
師の円寂ののち、虎象いしをはこび
泥をはこびて師の塔をつくる
その塔、いま護聖寺に現存せり



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 ( 生前、法常禅師のもとには
 ( 一頭の虎と一頭の象が仕えていました
 ( 互いに争うことはありませんでした

 ( この 「 一虎一象 」 は
 ( 「 付かず 」 と 「 離れず 」 を表しています
 ( 身体の中に埋没しない
 ( と言う身体からの離脱と
 ( この身で神仏の社 yasiro を建ててこそ
 ( と言う今生身体への敬いです

 ( 我祗管即心是仏
 ( この言葉に法常禅師の
 ( 「 一虎一象 」 が現わされています

 ( 祗管 sikan これは
 ( 祗を只に置き換えて
 ( 「 ただひたすら 」 と言われています
 ( しかし 「 祗 」 の本来の意味は
 ( 「 つつしむ・うやまう 」 です
 ( そして祗管の管は
 ( 「 中が空洞になってる 」 を表します
 ( 身体をわたくしせず、坐禅に供する
 ( 私は身体から出ているので身体は管となります

 ( 我祗管即心是仏

 ( 私は身を坐禅に供し 「 管 」
 ( その傍らでつつしみうやまいます 「 祗 」






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佐々木正巳

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