FC2ブログ

記事一覧

行 持  「 鉄塔一基 」



行 持   61 )


師の坐禅には
八寸の鉄塔一基を頂上におく
如載宝冠なり
この塔を落地却せしめざらんと
功夫すれば、ねぶらざるなり


 ( 法常禅師は
 ( 八寸の鉄塔を頭の上に置かれて
 ( その状態で坐禅をなされました
 ( まるで宝冠をかぶっているようです
 ( この塔を落とさないよう努めることで
 ( 眠る事はありませんでした


[ 一寸 3cm × 8 = 24 cm ]



20200723SS00003.png





その塔、いま本山にあり
庫下に交割す
かくのごとく弁道すること
死にいたりて懈惓なし

 ( その塔は今
 ( 大梅山護聖寺にあります
 ( それは庫院にあって
 ( 代々引き継がれています
 ( 法常禅師は
 ( 鉄塔を頭の上に置いて
 ( 身の十字を保持するほど
 ( 身体を、十字架と言う姿に捧げています
 ( その心情はほぼ
 ( 死を受け入れるに等しいと言えます
 ( 鉄塔を頭の上に置いて
 ( 身の十字を保持するなんて
 ( 心を滅却しなければ出来ない事です
 ( 心を滅却しているのに
 ( この「 心の滅却 」 を保持いて行くと言う
 ( 強靭な心を保持されました



20200723SS00004.png




 [ その心は完全に死んでいて
 [ 同時に勇猛果敢に生きている
 [ 常識の枠外にある、心の在りようです

 [ 一時の自棄 ( 投げやり ) ならば
 [ 思い切って出来るかも知れません
 [ 法常禅師は
 [ 自棄 ( 投げやり ) を24時間
 [ 30年にわたり継続なされた

 [ そんな事が
 [ 出来た法常禅師は
 [ 特別な資質才能をお持ちであられた
 [ そのように結論づける事も可能です
 [ しかし、死の継続が 
 [ それをなす法常禅師に
 [ 法常禅師にすら想定外だった
 [ まったく新しい地平を開示したのだ
 [ そう推測する事は可能です
 [ 栄養の取り方や
 [ 心身の成立システムに
 [ パラダイムシフトは起こりえる
 [ それは、実はそう不思議な
 [ 事ではないのかも知れません





.

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

佐々木正巳

Author:佐々木正巳
-----------------------------------


「国際交流のための坐禅会」

(ご希望に合わせ随時開催・参加費無料)

2006 東京国立博物館(上野) にて開催
2006~2015 仙台国際センターにて毎月開催
2022 ~  仙台 国見にて随時開催



かつて馬祖 baso の会 e に参じてとふ
「 如何是仏 nyoga-zebutu 」と
馬祖いはく
「 即心是仏 sokusin-zebutu 」と
法常このことばをききて
言下大悟 gonka-taigo す




法常禅師 Ho-zyo zenzi が
馬祖 baso 禅師の坐禅道場で
静かにお坐りになられてる
傍目にそのお姿は、静止してて
水面静まりけり、死人のように見えます
その死んだ水面に、天地が語りかけます
陽光星辰は一瞬も滞らず、その歌を奏でます

法常禅師はある時
馬祖禅師にご質問なされた
「 仏とは、どのようなものですか 」

馬祖禅師が答えます
「 坐禅においては、心が仏となります 」






宮城県仙台市青葉区国見5-6-18
( 5-6-18 kunimi Aobaku Senndai )


仙台にお越しの折は
気軽にお寄り下さいませ

ご連絡先はコチラでした!
090-7325-5711



師 沼田 勇 先生 



----------------------------------

文章を通しての師

Rudolf Steiner 先生
Kōdō Sawaki
沢木 興道 老師 ( 曹洞宗 )










.

最新記事

カテゴリ