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行 持  「 焼断の燼木 」




行 持   40 )

いまだかつて一封の書をもて
檀那(ダンナ)につけず
僧堂おほきならず、前架なし、後架なし


 ( 従諗( Jūsin )和尚は八十歳になられた後
 ( 趙州観音院へ入られました
 ( 僧堂を構え運営して行くには
 ( 衣食住にわたり周りの支援を必要としますが
 ( 従諗( Jūsin )和尚は自ら
 ( それを求める事はしませんでした
 ( その僧堂は大きくなく
 ( 建築様式も整ってはいませんでした




20200711SS00001.png





あるとき牀脚をれき
一隻の焼断の燼木を
縄をもてこれをゆひつけて
年月を経歴し、修行するに
知事、この牀脚をかへんと請するに
趙州ゆるさず。古仏の家風きくべし


 ( ある時、椅子の脚が折れてしまいました
 ( 趙州和尚は一本の焦げた木をくくり付け
 ( その椅子の補強修理とします
 ( その後もそれで良しとする趙州和尚に
 ( 係りの僧が新調を具申しましたが
 ( 趙州和尚はそれを許しません
 ( 生身の身体で寺社仏閣を建立する
 ( この身を仏閣とするを主眼としていたからです
 ( これが祖師方の家風です





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