行 持 「 六十一歳なりしに 」
- 2020/07/10
- 08:05
行 持 39 )
趙州観音院 真際大師 従諗( Jūsin )和尚
とし六十一歳なりしに
はじめて発心求道をこころざす
( 趙州観音院の真際大師 従諗和尚は
( 六十一歳になった時
( 発心求道の志をもちました

瓶錫(ビョウシャク)をたづさへて行脚し
遍歴諸方するに、つねにみづからいはく
「七歳の童子なりとも、若し我よりも勝れば
我 即ちかれに問うべし
百歳の老翁なりとも、我に及ばざれば
我即ちかれを教うべし 」
( 水瓶と錫杖を携え、師を求めて
( 諸方を巡られました
( 自らに述べた自戒は
( 「七歳の子供でも優れていれば教えをこい
( 百歳の老人でも不知ならば教示せん 」
かくのごとくして南泉の道を学得する
功夫すなはち二十年なり
年至八十のとき、はじめて
趙州城東観音院に住して
人天を化導すること四十年来なり
( このようにして、二十年
( 南泉禅師の道に精進をこらします
( 八十歳になって
( 趙州城東の観音院に入り
( 四十年に亘り、人々を指導されました
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