坐禅会の趣旨説明
- 2015/02/09
- 06:33
東京国立博物館 場所お借りする時に
坐禅会の趣旨説明で送りし書簡は 下記のようなものでした 。
国際化の流れ 人々の交流は 今後ますます 加速してゆく事でしょう
古くは 朝鮮 中国 遠く印度 オリエントの文化 仏教を含めユーラシアの精華を取り入れ
明治以降は 欧米の先進文明消化してきた日本
そして今 多くの日本人が海外に行っています
旅行 仕事での長期滞在 老後のステイ 結婚による永住
世界には様々な国があり文化があり 私達を圧倒する その土地の風土
自然の美があります。 どの国であれ 新鮮な感動に満ちております
一方 その国の人からすれば 遠く 日いずる国より来たれし日本人
とても興味深い 色々話し聞いてみたい と思われることでしょう
能 狂言 歌舞伎 空手 柔道 剣道 茶道 弓道 あるいは 日本画 日本料理
独自なもの いろいろあります
もし 私達がその国の文化 風土 堪能するだけでなく そこで
[ 何か日本の文化 紹介してくれませんか ? ] と請われた場合
そこで日本らしい歌うたえたり 能が舞える 空手ができる 柔道が組める
という方はそう多くはない と考えられます
そして日本独自の文化の一つに 坐禅があります
お釈迦様の成道の姿にその本源をもち 中国を経て日本に伝わり
威儀 ( い ぎ ) をただして ただ坐る という
教義をも不要とし 宗教の枠組み それをも そぎ落とした
とても日本らしい 洗練された文化と言えます
多くの鎌倉武士に支持され また 多大な仕事をされた 「 代表的日本人 」 が
素養修養として 坐禅をなされております
宗教家として 坐禅を フランスでひろめた方もおられますが
[ http://www.zen-azi.org/ ]
坐禅は 日本文化として 限りなく洗練されており
宗教的形式に依存せずとも どこでも 誰でもできる という
ある意味 普遍性を持った 洗練された日本文化と言えます
坐禅は 宗教以前のものとして
カトリックの修道院においても 取り入れられている という事からも
この特徴がうかがえます
では 日本文化紹介 国際交流として 誰でも 坐禅を紹介できるかというと
これが 案外簡単にできるものです
と言うのは 坐禅は 5分しただけでも とても長く感じられます
[ 何か日本の文化 紹介してくれませんか ? ]
それに対し それでは 夕刻 あるいは 明日の早朝
ホールに集まって 5分間坐禅 しませんかと 提案できます
と申しますのも 朝夕の薄明りの頃は そこが体育館でも ビーチでも
京都の古いお寺の坐禅堂のような
幽玄幽邃( ゆうげんゆうすい)なる雰囲気が
世界中どこでも 現出している ことでしょうから
[ お借りした 東京国立博物館 九条館 ]
坐禅は、瞑想やヨガとは違い
普通に眼を開いて 普通の心理状態で 威儀をただして ただ坐る という事ですから
田舎のバス停に一人佇み 5分後に来るバス
姿勢をただして静かに待つ という感じですので
バス停で静かに5分待つのに 教義や経験不要なように
5分の坐禅は、修行せずとも 誰でもできますし その会は 誰でも開催できる と言えます。
あとは 坐禅の仕方ですが
脚の組み方 と 手の組み方 この二つを まさに手取り足とり 伝えられれば
海外の方に5分間坐禅 体験して頂けます。
繰り返しになりますが 実際坐禅してみると 5分がとても長く感じられ
5分でしたら 身体のあちこちが痛くなる という事もなく
新鮮な日本文化体験 坐禅体験 できることでしょう。
また 伝統や先入観がない分
海外の方のほうが 坐禅を 新鮮に受け入れる 体験できる
そんな報告もなされています。
以上、この坐禅会は 坐禅をするための坐禅会ではなく
海外に行った日本人が
洗練された日本文化の一つである坐禅を
その国の方へ紹介する坐禅会 それを自分一人で開催する時 押
えておくべき いくつかのポイント それを学習する 坐禅会 でありました。
以上、坐禅会の趣旨説明 書簡でした 。