海印三昧 31)
包含万有を道著するは
大海なるのみなり
なにものと
しれるにあらざれども
しばらく万有なり
仏面仏祖と相見することも
しばらく万有を錯認するなり

正法眼蔵第十三巻は
「 海印三昧 (kai-in Zanmai) 」でした
お外へ向けし「 囲い込み 」
それがそのまま
おのが内面の
囲い込みに変異しちゃう
おのが内面を幽閉しちゃう
「 仏面仏祖 」「 包含万有 」
も例外に非ずでしょうか
世界を広げようとする試みが
ますますの
偏狭幽閉をもたらしかねない
一見意味不明な一節ですが
機械の取説 [ 重要注意 ] の如し
大事な戒めでしょうか
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