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海印三昧 「 衆法を以て此身を合成す 」


海印三昧  2)


仏言はく
但衆法を以て此身を合成す
起時は唯法の起なり
滅時は唯法の滅なり

此の法起る時、我起ると言はず
此の法滅する時、我滅すと言はず

前念後念、念々不相待なり
前法後法、法々不相対なり
是れを即ち
名づけて海印三昧とす



2020012117200577f.jpg





正法眼蔵第十三巻は
「 海印三昧 (kai-in Zanmai) 」でした


威儀を正す
立っても椅子に腰かけても
威儀は正せるのでは?
坐禅に固執する意味、これ如何

この疑問、確かにィです
そこで改めて、坐禅の坐法の特筆です

胡坐( Agura )+お尻を上げてます
正座も胡坐も腿のラインは水平です
一方坐禅は、腿のラインに角度が付きます
( おしりが上、膝がしらが下 )
すると、腿の付根を固定しやすくなります
腿の付根が固定出来ると
下半身と上半身をつなぐ唯一の筋
大腰筋を十分に張れる=張力を引き出せる
= 構え( 構造 ) のみで背骨を立てれる
= 外見上の威儀は、坐法の構造のみで完成しうる
そんなスキームでしょうか

じゃ私は、何をすればいいんですか?
と続きます

一本の構造物( 背すじ )
それを息で、下へそして上へなぞる
それで、一本の構造物に
大事に向き合う事になるのですか?

触診ですから無視に非ずとは言えます

感覚上(心理上)とは言え
どう見ても内外往来な息を
触覚のようにして、背すじを上下せしめんとす
これは???なお話しです
飛躍有り過ぎですね


ここで観察を日常に戻しますと
私達は何気ない会話を通して
何を聞き取ってるんだろう? そう問えます

言葉の意味と同時に
その方の温かさや冷たさを
感受してるのでは?
好意や敵意が言葉( 息 )に隠されてる

1.めちゃくちゃ話し
  しばらく聞いてても
  嫌な気がしない微笑んじゃう

2.へんな事言ってないのに
  だんだん腹立って来る

そう私達は無意識で
言葉( 息 )に添付な温冷
感じ取ってるんじゃないかしらです


一本の構造物( 背すじ )
それを息で、下へそして上へなぞる
なんか一見ばかげてますが
私達の魂や霊は
その温かさを微笑んでらっしゃるかも

そして
一本の構造物( 背すじ )は
己の身体であると同時に
内面に取り込んだ外界( 世界 )
と言えるかもです
( それは神経のシルクロードゆえ )
( 衆法を以て此身は合成されてるゆえに )

一本の構造物( 背すじ )に
温かく触れる事は
外界( 世界 )に温かく対する事
そんな事になるかも知れない ?







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