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坐禅箴 「 正嫡の児孫 」



坐禅箴  13)


大寂無対なる
いたづらに蹉過すべからず
抛せん引玉あり回頭換面あり
この無対さらにざん脱すべからず

南嶽、又、しめしていはく
汝坐禅を学せば、坐仏を学すと為す

この道取を参学して
まさに祖宗の要機をはん取すべし
いはゆる学坐禅の端的
いかなりとしらざるに
学坐仏としりぬ

正嫡の児孫にあらずよりは
いかでか学坐禅の学坐仏なると道取せん
まことにしるべし
初心の坐禅は最初の坐禅なり
最初の坐禅は最初の坐仏なり
坐禅を道取するにいはく
若し坐禅を学せば、禅は坐臥に非ず
いまいふところは、坐禅は坐禅なり
坐臥にあらず
坐臥にあらずと単伝するよりこのかた
無限の坐臥は自己なり
なんぞ親疎の命脈をたづねん
いかでか迷悟を論ぜん
たれか智断をもとめん



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正法眼蔵第十二巻は 「坐禅箴(ざぜんしん)」でした


福井市の「室次」
創業・天正元年(1573年)の醤油屋さん
代々お醤油を御作りになってる
様々な方が関わって来られた
当主も多士済々と察せられます
共通せしは「お醤油作り」でしょうか


仏道の「正嫡の児孫」
それは「坐禅作り」で共通してる
宗教宗派はもちろん国籍・信条すら
凌駕している

中国・日本においても
禅は一宗教宗派と言う文化的形体を
とらざるをえなかったけど
その運動を牽引した祖師方は
各個人が「坐禅作り」から
人生を切り開いて行く事をおすすめられた

一宗教宗派をつくろうなどとは
夢にも思わなかった
これが道元禅師他祖師方の
痛快なる所でしょうか









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