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大悟 「 破鏡不重照 」


正法眼蔵「 大 悟 」  8)


しかあれば
認賊為子を却迷とするにあらず
認子為賊を却迷とするにあらず
大悟は認賊為賊なるべし
却迷は認子為子なり

多処添些子を大悟とす
少処滅些子、これ却迷なり
しかあれば、却迷者を摸著して
把定了に大悟底認に相逢すべし
而今の自己、これ却迷なるか
不迷なるか、検点将来すべし
これを参見仏祖とす
師云く、破鏡不重照、落華難上樹
この示衆は
破鏡の正当恁麼時を道取するなり
しかあるを、未破鏡の時節に
こころをつかはして
しかも破鏡のことばを参学するは不是なり
いま華厳道の破鏡不重照
落花難上樹の宗旨は
大悟底人不重照といひ
大悟人難上樹といひて
大悟底人さらに却迷せず
と道取すると会取しつべし
しかあれども、恁麼の参学にあらず
人のおもふがごとくならば
大悟底人家常如何、とら問取すべし
これを答話せんに有却迷時とらいはん
而今の因縁、しかにはあらず
大悟底人却迷時如何と問取するがゆえに
正当却迷時を未審するなり

2019年11月30日01


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正法眼蔵 第十巻「 大 悟 」でした


小雪が舞う季節、明け方の空に
淡オレンジ色が、広がってます

内面は、「 古鏡 」の如し
朝焼けを鏡に映し、内面を温かくしてくれます

一方、この「 古鏡 」は、今の風景だけでなく
時間 ( 未来と過去 ) をも映してる
そう推測されます

2019年11月30日03



この「 古鏡 」には
未来から流れて来るものと
過去から流れて来るものが
共に映されてる

普段、これは意識されませんが
年齢を重ね、「 何んか、しょぼくれてない? 」
って自覚すると
威儀を正し、シャンとしないと!
って勇気が湧いて来ます

二つの激流の合流点で
それに翻弄される事なく、何気に立ってられる
只それだけの事ですが
ドエライ事のように思われます





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プロフィール

佐々木正巳

Author:佐々木正巳
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「国際交流のための坐禅会」

(ご希望に合わせ随時開催・参加費無料)

2006 東京国立博物館(上野) にて開催
2006~2015 仙台国際センターにて毎月開催
2022 ~  仙台 国見にて随時開催



かつて馬祖 baso の会 e に参じてとふ
「 如何是仏 nyoga-zebutu 」と
馬祖いはく
「 即心是仏 sokusin-zebutu 」と
法常このことばをききて
言下大悟 gonka-taigo す




法常禅師 Ho-zyo zenzi が
馬祖 baso 禅師の坐禅道場で
静かにお坐りになられてる
傍目にそのお姿は、静止してて
水面静まりけり、死人のように見えます
その死んだ水面に、天地が語りかけます
陽光星辰は一瞬も滞らず、その歌を奏でます

法常禅師はある時
馬祖禅師にご質問なされた
「 仏とは、どのようなものですか 」

馬祖禅師が答えます
「 坐禅においては、心が仏となります 」






宮城県仙台市青葉区国見5-6-18
( 5-6-18 kunimi Aobaku Senndai )


仙台にお越しの折は
気軽にお寄り下さいませ

ご連絡先はコチラでした!
090-7325-5711



師 沼田 勇 先生 



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文章を通しての師

Rudolf Steiner 先生
Kōdō Sawaki
沢木 興道 老師 ( 曹洞宗 )










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