坐り方の工夫 44
- 2019/11/24
- 11:05
坐り方の工夫 44
[ 質問 ]
人中が長く、唇が歯に付く者は非常に良い
と言うのは何故でしょうか。
[ お答え ]
歯は金に属す。唇は水に属す。
ゆえに、歯と唇が等しく合う時は
これを口の相生と言う。
つまり、金生水で非常に良いのである
また、歯唇は言語の門であり
その言語の門で相生が起こっているならば
これを能弁と言う
口は大海、人中は溝であり
つまりは水の通り道である
ゆえに、人中が長く等しく歯に付く者は
水源から大海への水路が清浄であるに等しい
したがって、この相を持つ者は
物事の通路が整っているに等しく
物事が滞る事が無い、と言う
...............................水野南北居士(1760-1834)
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お鼻の下~お口の間
「人中」の検証でした
上記レポートでは
「人中」は、水の通り道で
水(気脈)は頭頂からお口へ注いでる
となります
古人が観察された気脈の上り・下り
身体背面の督脈(上り)・身体前面の任脈(下り)
にてらしますと
「人中」は下り任脈の大事通過点、と言う事に

「 人中が長く等しく歯に付く者 」
これは、
笑った時、歯ぐきが見えない
いつも歯と唇が寄り添ってる
そんな感じでしょうか
実地検証すると、口角が少し上向く感じ
顎がしっかり上を支える感じ
受け止める感じがします
頭部・お顔を
一つの全体、一身と観る観法では
「 顎 」は、地であり足腰となります
「人中」の通りが良いと
天(額)と地(顎)が仲良く会する
と言うスキームでしょうか
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