坐り方の工夫 31
- 2019/11/10
- 14:49
坐り方の工夫 31
水野南北居士(1760-1834)
のレポートを熟考す、その続きでした
[問い]
腹が小さく無いような感じがする者は
イライラしやすい、これは何故でしょうか。
[お答え]
腹は腎の源であり、水に応じる
ゆえに、腹が無いというのは
水が無いのと同然で、水が無ければ
自然に心火(しんか)が高ぶり
心がイラつくのである、他の事はよく考えなさい。
[問い]
鳩尾が高く、腹が小さな者で
鳩尾が低くなり、腹が大きくなると万事に満足出来るようになる
と言うのは何故でしょうか。
[お答え]
肝氣が盛んだと、心が胸郭に滞り鳩尾が高くなる
鳩尾が低くなり、腹が大きくなると
その心が丹田におさまるようになる
心が丹田におさまる時は
小天地が明らかになるようなものである
小天地が明らかになれば
天地と同化するようなもので
万事に満足出来るようになる
この事は深く考えなさい。
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ira・ira や muka・muka を
自分の意志で off出来れば有難き哉です
「 心が胸郭に滞り、鳩尾が高くなる 」
これは姿勢を正した時も、似た感じに
姿勢が良くない人が多いのは
姿勢を正すと ira・ira・muka・mukaして
重心が高くなり不安定になるから自然とそうなる
こんな逆説も可能でしょうか
胸郭鳩尾に滞った心を
身体中央・丹田部へ御転居頂く
その一案が
大腰筋の収縮力の運用見直し
「力が鳩尾に在所し、股関節を引っ張る」
これを改め
「力は股関節に在所し、鳩尾を引っ張る」へと反転出来ないかです
実際してみると ・・
大腰筋を張って、そのままの位置で
鳩尾を脱力放下しますと
PowerPointは股関節へ移ります

しかし、鳩尾が
下へ引っ張られるような感じはしません
なので
実際には動かない程度で
鳩尾を上へ引っ張る、弱いベクトルをかけてみる
さすれば少し
鳩尾が、下へ引っ張られ
下方へ解放されるような
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鳩尾(みぞおち)のしこりが
柔らかくなるにしたがって、自然に心が豊かになる
ゆえに、、気分も自然に開けるようになり
気分が開けるにしたがって、運も自然に開ける
水野南北居士(1760-1834)
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