心不可得 「 心の心を点ずる 」
- 2019/10/06
- 11:57
正法眼蔵「 心不可得 」 7 )
こころみに
徳山にかはりていふべし
婆子まさしく恁麼問著せんに
徳山すなはち
婆子にむかひていふべし
恁麼ならば則ち
吾がために餅を売ることなかれ
もし徳山かくのごとく
いはましかば
伶利の参学ならん
婆子もし徳山とはん
現在心不可得
過去心不可得、未来心不可得
いまもちひをして
いづれの心をか点ぜんとする
かくのごとく問はんに
婆子すなはち
徳山にむかうていふべし
和尚はただ、もちひの心を
点ずべからずとのみしりて
心のもちひを点ずることをしらず
心の心を点ずることをもしらず

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こうも言えるし
さらに、こうも問える
言うべきだし
問うべきではないか
徳山和尚と婆子の会話
それを題材に
道元禅師が鉾先おさめずは
この一章が
「 心不可得 」ゆえ哉と
心不可得とは無常の別名
とも受け取れます
内面も外界対象も
移り行き止まらずです
大事な時ゆえ
ぼやっとしてられない
威儀正す事、坐禅の如し
道元禅師は
実行動指針を
方程式の帰着とされてる
水を凝縮して
水晶を創作する如し
その立ち位置から
コメントされてるので
色々蹴飛ばされるは
そりゃ、おっしゃられるだろう
です
.