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心不可得 「 問 著 」




正法眼蔵「 心不可得 」 6 )


現在大宋国にある
雲納霞袂いたづらに
徳山の対不得をわらひ
婆子が霊利
なることをほむるは
いとはかなかるべし
おろかなるなり

そのゆゑは
いま婆子を疑著する
ゆゑなきにあらず
いはゆるそのちなみ
徳山道不得ならんに
婆子なんぞ
徳山にむかうていはざる

和尚いま道不得なり
さらに老婆とふべし
老婆かへりて
和尚のためにいふべし
かくのごとくいひて
徳山の問をえて
徳山にむかうていふこと
道是ならば
婆子まことにその人
なりといふことあらはるべし

問著たとひありとも
いまだ道処あらず
むかしよりいまだに
一語をも道著せざるを
その人といふこと
いまだあらず

いたづらなる
自称の始終その益なき
徳山のむかしにてみるべし

いまだ道処なきものを
ゆるすべからざること
婆子にてしるべし



18th–19th century 0930 0619


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中途半端なる
お話しはしない

なんか尖ってる
そのようにも思えますが

論理vs論理の問著は
不毛に帰す事あれど

道元禅師のロジックは
その道筋を身体表現の中に
現して自ら聴くを宗とす故

そう自らへ、お話しかけるロジックゆえに
お話しが、中途半端な事にはならず哉







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