一顆の明珠 「 衣裏にかかる 」
- 2019/09/01
- 08:17
正法眼蔵「 一顆の明珠 」 34 )
正当恁麼時
あるひは虚空にかかり
衣裏にかかる
あるひは頷下におさめ
髻中におさむる
みな尽十方世界一顆明珠なり

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まだ静かな
早朝の大空を見て
それは
衣の外装でもあるような
またそれは「 衣裏 」
衣の裏地、大空の内面
のようにも見えます
朝の淡やさしき光は
大空の内面を
美しく照らしている
この視点ベクトルを
自身へと応用しますと
身体の外周から
あたかも円周から
円の中心へと向かう視線
眼線が想定されます
その視線眼線は
注意力のようでもあり
また、光のようにも
感じられます
静かに威儀を正し
息とその中心へ向かう
視線を調和させますと
この身はあたかも
内へ光を送る蔵
のようでもあります
その時この身は
あたかも「 正法眼蔵 」
のようでもあります
.