一顆の明珠 「 全身の圭礙なし 」
- 2019/08/30
- 10:14
正法眼蔵「 一顆の明珠 」 32 )
全身のとき
全身の圭礙なし
円陀々地なり
転轆々なり

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「 己を振り返る 」
とは申せども
曖昧で具体性に欠ける
事、否めずにて候
でしょうか
外形
超具体的に
全身の皮膚なる円周
これを外周とし
振り返る始点とし
閉じた円を内側へと振り返る
これがぜんぜんぴんとこない
神妙に
心澄ましても
なかなかぴんとこない
どう言う時
その感覚近づけるか
心底あぁ~ぁ
万事休すになってしまった
孤立無援になってしまった
何故かそんな時
日の光と同じものが
この身の中では
外周から内側へ射す
光として照らしておられる
そのかすかな感覚
蘇りけり、でしょうか
.