身心学道 「 十方四面 」
- 2019/02/09
- 13:51
正法眼蔵「 身心学道 」 10 )
咸通年前につくり
咸通年後にやぶる
拕泥滞水なり無縄自縛なり
玉をひくちからあり
水にいる能あり
とくる日あり
くだくるときあり
極微にきはまる時あり
露柱と同參せず
燈籠と交肩せず
かくのごとくなるゆえに
赤脚走して学道するなり
たれか著眼看せん
翻筋斗して学道するなり
おのおの隨他去あり
このとき
壁落これ十方を学せしむ
無門これ四面を学せしむ
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現実に立脚し
上に精神を仰ぎ
前後時の流れを俯瞰す

「四面を学せしむ」って
そんな感じでしょうか
「四面」同時に出来るとこが
「坐禅しよか!」の特質でしょうか
Hu~n、て感じですが
人里離れし修道院で
修道士が祈りの時間を過ごせた
深山幽谷の草庵にて
修行者禅僧が一人坐してても
じぇんじぇんブレん
東西共にそれが可能だったんは
共に綺麗な「十字」を切ってたから
そのようにも推測されます
幾何学・十字は
単なる思考上の理念である
それも一理ですが
粘り強く心身に投影すると
それは生きた理念
単なる思考なのに
日の光のように現実の力
それが隠されてる
(息をはいてる時)
個としてブレない

(息を吸ってる時)
孤立せず世界と豊かに
接していなはる

十方を学せしむ
四面を学せしむ
道元禅師が
おすすめなさる、わけですね
.