摩訶般若波羅蜜 「 空に掛り 」
- 2018/12/26
- 17:23

尸、
若し守護せんと欲はば
所の如くなすべし
甚深般若波羅蜜多と菩薩とは
異なること無し欲守護空と爲す
しるべし
受持讀誦、如理思惟
すなはち守護般若なり
欲守護は受持讀誦等なり
先師古佛云く
「渾身口に似て空に掛り
東西南北の風を問はず
一等他と般若を談ず
滴丁東了滴丁東 」
これ佛嫡嫡の談般若なり
渾身般若なり
渾他般若なり
渾自般若なり
渾東西南北般若なり
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正法眼蔵「摩訶般若波羅蜜」 11 )
風鈴さんが軒下で
ええ感じの音を奏でてる
「渾身口に似て空に掛り」
東西南北から
ええ風さん来られて風流なもんです
心澄み心豊かになります
ちゅうても
風鈴をかけておかんとそうはならへん
坐禅が良か風鈴になります
「 風鈴かけよかァ! 」
是が道元禅師の先生
如浄禅師のメッセージですね
「 坐禅しよか!」 を
「 風鈴かけよかァ!」 て表現するなんて
如浄禅師さんはオシャレな方どすなァ
ですね
確かに風鈴さんその音源は
方々から吹いて来られる風さん達です
「 渾東西南北般若なり 」
これが音源になってる
しかし、音源は二つあるでしょ?
て問いです
真摯に威儀を正し
敬礼畏敬の念を放つ
放った禮は、万象「空の如し」ゆえに
受取人不在で坐禅人へ帰って来なはる
一人で帰るかと言うと
東西南北に同じく禮を尊ぶ
知己友人をえて
園児遠足の如く賑やかお帰りなさる
これが風鈴の麗し音やと
坐禅人が音を(禮を)まず発し
それが元音源に呼応して
音源さんが坐禅人さんへと
遊びに来られる
風鈴さんは、
二音源構成になっちょる
正法眼蔵は
確かに真理やけど
それが己を開示するのは
禮の回向返照が成立する
坐禅と言う身体スキームの中なればこそ
さぁ、坐禅しよか!
て、道元禅師の論旨は
いつも理路整然・単純明快ですね
.