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弁道話 「 「丙丁童子 」

Utagawa Hiroshige 1215 1420

むかし、則公監院といふ僧
法眼禅師の会中にありしに
法眼禅師とうていはく
則監寺、なんぢわが会にありて
いくばくのときぞ
則公がいはく
われ師の会にはんべりて
すでに三年をへたり

禅師のいはく
なんぢはこれ後生なり
なんぞつねに
われに仏法を問はざる
則公がいはく
それがし
和尚をあざむくべからず
かつて青峰禅師の所にありし時
仏法におきて
安楽のところを了達せり


禅師のいはく
なんぢいかなる言葉によりてか
いることをえし
則公がいはく
それがし、かつて青峰に問ひき
いかなるかこれ学人の自己なる
青峰のいはく
「 丙丁童子来求火 」

法眼のいはく、よきことばなり
ただし、おそらくは
なんぢ会せざらんことを

則公がいはく、丙丁は火に属す
火をもてさらに火をもとむ
自己をもて自己をもとむるに似たりと会せり


禅師のいはく
まことにしりぬ
なんぢ会せざりけり
仏法もしかくのごとくならば
けふまでに伝はれじ

ここに
則公、懆悶して
すなはちたちぬ
中路に至りておもひき
禅師はこれ天下の善知識
又五百人の大導師なり
わが非をいさむる
さだめて長処あらん

禅師のみもとに帰りて
懺悔礼謝して問うていはく
いかなるかこれ学人の自己なる
禅師のいはく
「丙丁童子来求火」と
則公、このことばのしたに
おほきに仏法をさとりき





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正法眼蔵 「 弁道話 」  58 )



「丙丁童子」
( びょうじょうどうじ )
   ↑
火の神様の子が
なんばしちょっとか?

「来求火」
( らいぐか )
火の神様の子が火を求めてる


楽器店へ行き
エエ楽器ば御購入ッ!
ちゅうても
粘り強ぉ工夫練習せん事にゃ
「楽器の所有」と「ええ演奏者」
はイコールにならへん、そりゃ別もんやねッ!
粘り強ぉ工夫練習せんとォ!
の道理でしょうか


単純な形
それをするだけの坐禅ですが
実際してみると4回転ジャンプ位の難易度
あるんじゃないか? です

なしてか?
ざっと見ても
この私達の身体は
神経系・筋肉系・呼吸系・血流系
これらの相互関連構造しちょります

意識してる順が
神経系・筋肉系・呼吸系・血流系で

感情気分を規定する順位は
その逆の
血流系・呼吸系・筋肉系・神経系
になってるような

神経系( 五感&思考 )は
情報知見の習得により
筋肉系は運動をする事により
どんどん豊かになってく
しかも意識出来るんで大いにはげむ

しかし感情気分は
血流系・呼吸系が規定してるんで
あのような優秀な方が
あのような体力ある方が
あのような子供じみた脅しで
なんでガタガタになるんか?信じられんッ!

これが↑起きうるのは
意識しずらい血流系・呼吸系へ
不意に攻撃を受けると
神経系・筋肉系では対処出来ない
為すすべなしが動揺を招く
そのように推測されるわけです


坐禅が4回転ジャンプなのは
感情気分を決定する
血流系・呼吸系の均衡化には
粘り強ぉ研鑽が不可欠やから
と推測されるわけです







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