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弁道話 「 時 節 」


Utagawa Hiroshige 1205 0649

正法眼蔵 「 弁道話 」  48 )


とうていはく
わが朝の先代に
教をひろめし諸師
ともにこれ入唐伝法せしとき
なんぞこのむねをさしおきて
ただ教をのみ伝えへし

しめしていはく
むかしの人師
この法を伝えざりしことは
時節のいまだ至らざりしゆえなり

とうていはく、かの上代の師
この法を会得せりや

しめしていはく、会せば通じてん




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鎌倉時代は
今からすると800年前で
かなり昔な感じがします

しかし、その鎌倉時代から見て
その大々昔から多くの俊英方が
既にキラ星の如く伝法なさってる

その方々は仏法の精髄は坐禅である
そうはおっしゃっておらん
おかしいんじゃないすか? て疑問です

その分析が
「 時節のいまだ至らざりし 」

何事か起きるには、しかるべき時があるッ!
天地人がそろわんことには、如何ともしがたい
ちゅう事でしょうか

さらに問うて
「 かの上代の師
    この法を会得せりや 」

答えて曰く
「 会せば通じてん 」

会得してたら、するだろう
言うだろう、すすめるだろう
と言う事でしょうか


「 会せば通じてん 」


智慧をこの我が身に通す
その営みが大事で
あれこれ知っても、じぇんじぇん役立たん

実質な筋肉系(呼吸系)
そして血液系・神経系を指揮して
実際身を律する行為をなす時
その時は、智慧が生きてる
智慧が己を開示する時だと


このように
道元禅師の主意は常に現実的で
現実性をお持ちになってる







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