弁道話 「 風水の利益 」
- 2018/10/31
- 12:01

正法眼蔵 「 弁道話 」
20 )
あまねく微塵際そこばくの諸仏如来の道場ごとに
仏事を助発しひろく仏向上の機にかうぶらしめて
よく仏向上の法を激揚す
このとき、十方法界の土地、草木、牆壁、瓦礫、
みな仏事をなすをもてそのおこすところの風水の利益にあづかるともがら
みな甚妙不可思議の仏化に冥資せられて、ちかき さとりをあらはす。
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身体の調子がエかったり
とりあえず心配事が解決してる
そんな時は、見るもの聞くもの
エエ感じで入って来ますね
何か、風邪ひいちゃったみたい
そんな時と、楽しみにしてた旅行が重なっちゃうと
十分にその土地の良さを受け止められない
じゃんねんッ! てなっちゃう
「 仏向上の法を激揚 」 すれば
見るもの聞くもの食べるもの、ええ感じで受け止められますよ
是がこの一節の趣旨でしょうか
「 風水の利益にあづかる 」
何気ない風景の中に美を感受する
そんな事が出来る
色んな才能能力あるいは資産財産がありますが
何気ない風景の中に美を感受出来れば
それは、とっても便利で豊かなことですね
はいっ! 「 ちかき さとり 」 です
そりゃ! ええわいィ! にて
その前の段取りが
「 仏向上の法を激揚す 」 ことだと
上を見たり下見たり
過去や未来と今を比較したり
確かにそれは大事やけんど
ささきはん、そんな比較ばっかしておっても
豊かにはなりまへんで! ですね
その比較する対象の極みが、仏・釈尊でしょうか
えっ?
ささきはん、釈尊と背比べするん?
気がくるうてもうたん? ですね
逆立ちしたってかなわんがな、ですね
この100%絶対に
競争相手・自分との比較対象にはならん
それゆえに、
そぉうや、人と自分を比較しておってもつまらん
過去と今、今と未来を比較しても始まらん
自分へ帰ろ、
こん身体を治めるが、己が一番力を発揮出来ることや!
そぉ、合点が来るでぎゃんしょか
己へ帰り、こん生身の身体を御してる時 ( 姿勢を正してる時 )
たぶん、身体全生体は健康健全なんかも? ですね
ご健康ご健勝でおる時は
何気ない日常の風景の中に
とんでもない美を見出す事が出来る
はい、たぶんそぉだろうなぁ
ですね。
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